京都市街地の北に位置する花背峠は、京都の自転車愛好家たちによく親しまれている峠道である。この道の古い歴史では、日本海から京都へと魚を運ぶのに使われたという通称「鯖街道」として、人々が行き交う道でもあった。 一般にはこの峠
Read more潮待ちの海を自転車で行く
日頃稽古を受けている能楽師の家中で、広島の鞆の浦で舞台をつとめる機会があるというので、昨年初めて末席に加えてもらったことがある。その能舞台というのは由緒のある神社の中にある野外能舞台である。いま日本国内でも能舞台は屋内に
Read more日曜日、ささやかなパレスチナ連帯サイクリング
日曜日に二人の仲間と「パレスチナ連帯サイクリング」へ出かけた。7月7日にもう少し人数を増やしたライドをやりたいと思っていて、その下地作り的な意味もある。今回は、十条のパレスチナ料理店ビサンでランチ→東京藝大での展示「不和
Read more『路上の抵抗誌』
友人から教えてもらった『路上の抵抗誌』創刊号を自転車で買いに出かけた。今回(年1号ペースの予定だそう)は特集が「路上空間を歩くこと」ということもあってか自転車の話題はほとんど登場しないが、自分としては共鳴する部分の多い雑
Read moreこち亀「開発!人間フレームの巻」について
集英社・少年ジャンプで長寿連載された秋本治の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公、両津勘吉は警察用自転車を愛用している。作中で両津がこの警察用自転車で自動車と衝突したり、時速80キロで走行したりという強烈なエピソード
Read more自転車の語源
交通史研究家、齊藤俊彦は(日本における自転車の製造・販売の始め.交通史研究 第13号)において、彫刻家の竹内寅次郎が自転車の名付け親ということを明らかにした。外国人が乗っていた一人乗りの三輪車(ラントン型)を参考に作成し
Read moreなぜ自転車を”漕ぐ”と表現するのか
「自転車を漕ぐ」という表現がなぜ使われるのかについては現時点でインターネット上だけでなく、書物においてもこの情報に関する明確な説明が見つからない。インターネット上では幾つかの情報が散見されるが大部分は曖昧な仮説や推測に依
Read moreつくば霞ヶ浦りんりんロード (1) プレイアトレ土浦
現時点で6ヵ所が選定されているナショナル・サイクル・ルートのひとつ、つくば霞ヶ浦りんりんロードを走るべく茨城県の土浦に赴いた。東京駅から特急で50分ほど、土浦駅のホームに降り立って唖然とする。待合室やエスカレータなど構内
Read more自転車マッティングのススメ
自転車でお気に入りの場所へ出かけ、椅子に座って寛ぐ自転車チェアリング、同じくハンモックで寛ぐ自転車ハンモッキングを楽しんできた。そして第3弾として最近気に入っているのが自転車マッティングだ。これは要するに地面にマットを敷
Read moreカーゴバイクによる生活改革:ドキュメンタリー映画『マザーロード ~母親たちの自転車革命~』
カーゴバイクのある暮らしにフォーカスした自転車ドキュメンタリー映画『マザーロード ~母親たちの自転車革命~』(2019年アメリカ、81分)が、日本映像翻訳アカデミーのイベントで日本初公開となった。専用ページで申し込めば、
Read more万博と自転車と万博
昨年は仕事でドバイ万博に携わったこともあり、万博というものへの興味と昔から気になっていた岡本太郎の”太陽の塔”を一目見たく、ドバイから帰国して間もない11月に大阪万博記念公園へ遊びに行くことにした
Read more暗渠を辿りピーター・シスの迷宮と夢へ
練馬区美術館の「ピーター・シスの闇と夢」展に、自転車で暗渠をたどって行ってきた。Google Mapsで怪しい緑道を見つけたところから思いついたルートは、図らずもシスの世界に入ってゆくのにぴったりのものだった。その断片を
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