6月中旬、京都を自転車で走った。午前中に空き時間があるので、京都在住の知人に案内を依頼していた。何しろ京都はオーバー・ツーリズムの激震地。特に近年の円安によって海外観光客が激増。観光名所は人で溢れかえり、市内交通は麻痺状
Read moreCycling Edge 09: 能登半島(特別編)
前編と後編に続いて、同行した3人からいただいた寄稿を特別編として掲載します。 非現実な現実を巡り 文章と写真:志村翔太 瓦礫の山を前に30分くらい佇んでいると、痛みや悲壮感を感じなくなってしまった。 次第に街が映画やアニ
Read more運動体設計+クリティカル・サイクリング早朝盛夏ライド2024
来る7月21日にクリティカル・サイクリングとIAMASの学内プロジェクトである運動体設計との共催による早朝盛夏ライドを行います。こちらはIAMASのオープンハウスのイベントとして行われ、どなたでもご参加いただけます。近隣
Read more自転車建築(14) My Living Home Ⅰ
本連載は建築と自転車を組み合わせた表現を通じて建築の静的なイメージを覆し、建築と移動が持つ新たな可能性を探求している。引き続き、自転車、光、造形的な模型・物体の相互作用に焦点を当て、どのような表現が可能かを探る。 前回ま
Read moreCycling Edge 08: 能登半島(後編)
(前編より続く)能登半島地震の被災地を自転車で走る2日目は、志賀町の宿を出て県道48号線を東に進み、能登島を目指す。この日は時間の関係で自転車をバンに載せて移動する。能登島でも東部の海岸線を中心に3時間ほど走った程度。復
Read moreリアルタイムBGMシステム(3)
前回の記事では、物体認識アルゴリズムであるYOLOを使用して風景を認識し、認識したタイミングでドラムを鳴らすシステムを構築した。このシステムは、街のオブジェクト(車や人)を認識し、リアルタイムで音楽を生成することに成功し
Read moreVisions in Motion 16:反転
自転車を漕ぎ出せば絶えず、風を切る音や、滑走するタイヤと路面の摩擦、ペダルからチェーンを駆動する音、振動が全身に伝わってくる。他方で、池や水田など水面に映る景色と遭遇し、足を止めれば、風がない、静止する世界にいる、微動す
Read moreCycling Edge 07: 能登半島(前編)
5月下旬に能登半島に赴いた。2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災地を自転車で走るためだ。すでに5ヶ月近く経ったにも関わらず、復旧が進んでいないと聞く。報道で取り上げられることも少なくなり、人々の関心は薄らいでい
Read more日曜日、ささやかなパレスチナ連帯サイクリング
日曜日に二人の仲間と「パレスチナ連帯サイクリング」へ出かけた。7月7日にもう少し人数を増やしたライドをやりたいと思っていて、その下地作り的な意味もある。今回は、十条のパレスチナ料理店ビサンでランチ→東京藝大での展示「不和
Read moreモビル文学(4) ARシステムを搭載して街へ出る
本記事は筆者のIAMAS(情報科学技術大学院大学)における修士研究である、自転車に乗りながら小説を読む試み「モビル文学」についての連載第四回目で、今回は前回の記事で紹介したARを用いた文字表示システムの開発を使って実際に
Read moreHangar (6) – クラウドな自転車格納庫
コンピューターの世界には、クラウドサーバという技術がある。これは、インターネットを通じて遠くにある巨大なコンピューターの一部を借りて、利用するようなものである。大元のコンピュータが持つ計算機能やデータなどから、その一部を
Read moreCycling Edge 06: 東京自転車節・考
「東京自転車節」は2020年の東京で自転車配達員として働くセルフ・ドキュメンタリー映画。2021年7月公開当時に関心を引いたものの、最近になってようやく観ることになった。かつてフード・デリバリーは最先端の社会システムであ
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