本記事は筆者のIAMAS(情報科学技術大学院大学)における修士研究である、自転車に乗りながら小説を読む試み「モビル文学」についての連載第9回目で、今回は前回の連載記事の続きのヘルメット制作の成果を執筆していく。 前回記事
Read moreインゴルド「シートとサドル」を読んで
イギリス生まれの人類学者ティム・インゴルドのエッセイ「The Seat and the Saddle: How Slow Is Quick and Fast Is Stuck」と題したものがある。地域の再生にサイクリング
Read moreCycling Edge 26: 森の芸術祭
蒜山高原の戦争遺構を自転車で回った翌日は、森の芸術祭に出かけた。いわゆる地方芸術祭のひとつで、岡山県北部の数ヶ所をエリアとして、今年初めて開催されるそうだ。丘陵地を取り囲んで緑の森と山々が連なる。晴れの国らしい快晴に心が
Read moreCycling Edge 25: 蒜山高原の戦争遺構
10月中ばに岡山県の蒜山高原に出かけた。自然豊かな観光地で、3年前は整備されたサイクリング・ロードを最新のレンタル自転車で快走して高原リゾート気分を満喫した。一方、今回は目的が異なっていた。のどかで美しい風景とは裏腹に、
Read more自転車建築(18)ニュートン記念堂を載せる
本連載は建築と自転車を組み合わせた表現を通じて建築の静的なイメージを覆し、建築と移動が持つ新たな可能性を探求している。引き続き、自転車、光、造形的な模型・物体の相互作用に焦点を当て、どのような表現が可能かを探る。 自転車
Read moreCycling Edge 24: ドイツ郊外
ドイツのフライブルクで都市の自転車環境を体験したので、次は地方を調査しようとした。正直に言えば、シュヴァルツヴァルトや田園地帯をe-Bikeで快走して、郊外を満喫したかったわけだ。そこでレンタル自転車ショップに向かう。平
Read moreリアルタイムBGMシステム(7)
前回のシステムを公開して使用した方から、カメラ画面が小さくて見づらいと言われた。システムを実装するのに夢中になり肝心な体験の部分が疎かになってしまっていた。そのため、UI部分の見直しデザインを再度行った。 デモバージョン
Read moreVisions in Motion 20:うごく・うごかす・うごきをみる
展覧会開催期間の半分を過ぎ、現時点で個々の作品についての個人的な思考を巡らしてみる。3作品に共通する「うごく・うごかす・うごきをみる」というキーワードは、作品ごとにその役割が一致しているわけではなく、どれもが絡み合って成
Read moreCycling Edge 23: フライブルク
8月から9月にかけて南ドイツに滞在してので、フライブルク(Freiburg)在住の小畑和香子さんを訪ねた。小畑さんは「世界に学ぶ自転車都市のつくりかた」の著者の一人であり、担当されたドイツの章での「ドイツは自転車先進国で
Read more私の自転車キャンプ用メスキット(2024年10月現在)
継続運用している自転車キャンプ用メスキットが多少のアップデートを経ているので、ここらで記しておく。 「メスキット」(mess kit)とは、フィールドで使用するために携行する調理・食事のための道具一式のこと。要は野外活動
Read moreモビル文学(8) ヘッドトラッキングの仕組み
本記事は筆者のIAMAS(情報科学技術大学院大学)における修士研究である、自転車に乗りながら小説を読む試み「モビル文学」についての連載第8回目で、今回は空間に表示しているAR文字オブジェクトと体験者の頭の動きを同期する「
Read moreHangar(8) – 自転車格納庫のような店舗
自転車格納庫と聞いて、読者諸氏は何を思い浮かべるだろうか? おそらく、多くの人は無機質な金属の棚や、整然と並べられた自転車の姿を想像するのではないだろうか。それも自転車格納庫である。しかし、そうでなくとも自転車格納庫と等
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