前回に続き、ソーラークッカーを用いて調理を試みる。 前回は角度調整の失敗により期待した温度が得られなかったため、今回は太陽の入射角度を慎重に調整した。また、より短時間で調理できる具材を吟味し、オムレツを作ることにした。
Read moreVisions in Motion 17:太陽光とコーヒー
夏の日差しをポジティブに捉えてみる。以前購入したソーラークッカー「GoSun」のパッケージを引っ張り出し、試してみることにした。手始めに、シンプルにお湯を沸かすことにする。ガラス管の容量は420mlあり、水をギリギリまで
Read moreVisions in Motion 16:反転
自転車を漕ぎ出せば絶えず、風を切る音や、滑走するタイヤと路面の摩擦、ペダルからチェーンを駆動する音、振動が全身に伝わってくる。他方で、池や水田など水面に映る景色と遭遇し、足を止めれば、風がない、静止する世界にいる、微動す
Read moreVisions in Motion 15:重力
自転車に乗るためには、言わずもがな重力を意識する。足を離せば右へ左へよろめき、曲がるときには遠心力と身体のバランス感覚が無意識に作用する。上り坂はよりペダルにかかる負荷を感じ、下り坂では自重による加速をブレーキで制御する
Read moreVisions in Motion 14:あしらい
我々が目にする文字、その形、配置、雰囲気について考えてみる。具体例として「集まる」「流れる」「透ける」「連なる」「滲む」文字のあしらいを振り返る。 集まる文字 岩瀬崇の「ことばの途上」あわ居(2021)では、折りたたまれ
Read moreVisions in Motion 13:積層
岐阜県揖斐郡の池田山麓には、110基以上の群集墳がある。これらは願成寺西墳之越古墳群として知られている。6世紀末から7世紀初頭以後に作られ、横穴式石室をもつ直径5~20mの円墳である。2021年に発掘調査報告書のデータを
Read moreVisions in Motion 12:走査(スキャン)
年一度刊行されている『IAMAS紀要』は、教員および外部執筆者による寄稿を中心にメディア表現研究を社会に提示し、その体系の礎となることを目的としている。 第8巻(2016)と第12巻(2020)は、クリティカル・サイクリ
Read moreVisions in Motion 11:洞窟探検
左半身を下にし、30センチほど進むとコンダクターからは仰向けになるよう指示された。下腹部に蠢く何かを感じながら、LEDに照らされる洞窟の中を右へ左へ慎重に進んでいく様子がモニター越しの映像から確認する。 70〜80センチ
Read moreVisions in Motion 10:島巡り
11月に瀬戸内の島々を巡る機会を得て、直島と小豆島について書いてみる(豊島や高松市内については省略)。岡山の宇野港よりフェリーで3kmほどで渡った直島は20年ほど前に訪れて以来だ。今年は芸術祭がない年であることや月曜日と
Read moreVisions in Motion 9:ルーティン
自転車に乗ることを、嗜好と実用の両立と考えるならば、コーヒーを飲むために焙煎することを、嗜好と実用の両立となぞらえて振り返ってみる。 筆者は2016年(クリティカル・サイクリング設立ととほぼ同時期)、ふと家にあったブリキ
Read moreVisions in Motion 8:虚実
我々は日常生活の中でどのように情報を受容しているのか? 筆者の関心の一つである「サイネージ」という分野を取り上げ、実践的に功罪を検証してみる。ここで「サイネージ」とは、交通標識や貼り紙、看板なども含んだ総称として用いる。
Read moreVisions in Motion 7:周辺視
写真を撮る時、画角を決める上で対象に近づいたり離れたり、ズームレンズを動かしトリミングする。比率は3:2にすることが多いが、Instagramの投稿では1:1にトリミングする。 佐藤雅彦『プチ哲学」(マガジンハウス、20
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