Visions in Motion 5:脳内補完

再びモアレ(Moire)という現象を応用して、スリットアニメーション(Slit Animation)または、スキャニメーション(Scanimation)の原理を紐解き、プラクティカルな試みを行う。これらは見る人の脳内に自動的に被遮蔽部の輪郭を補完する、アモーダル(Amodal)補完と呼ばれている視覚認知現象からアニメーションを表現することができる。

制作手法は、Adobe Illustratorで0.25mmのストライプパターンを作り、MOTIONの各アルファベットにストライプを当てはめた。一コマづつの動きに対してストライプの幅(0.25mm)づつズラして配置している。

縦横2種類の回転軸を設けたが、コマ数が少なく動きが滑らかではない。横軸回転ではMOTIONの中にある2つのOがBicycleを想起させるのは微笑ましい。

さらには縦組みにしたMOTIONを、Shape moiréという手法を用いて作成した。フィルムにプリントしたストライプを手でズラすと、連続したMOTIONの文字群が左右に揺れ動く。フィルムの動きに目が追従する瞬間、ダイナミックな文字がハッキリと立ち現れる。

参考

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