何かしらの表現活動をする場合、動機となるものが必要だ。今回はとある建築様式のモチーフをとり上げる。 対象とする建物は名古屋城南にある1933年に竣工された愛知県庁大津橋分室。設計:愛知県営繕課(黒川巳喜、土田幸三郎)、愛
Read moreVisions in Motion 1:運動体とは何か
これまでプラクティカルと銘打ってきた投稿では、文字通り、実践の中から視野を広げる試みとしてきた。本来なら、背景を説明し、なぜ実践するのか、順を追っていくことが他者への理解になるはずだが、多かれ少なかれ、面白そうだから、思
Read morePractical Cycling 11:ワークショップ
これまで自転車の話題から離れ、寄り道をしていたので少し軌道修正を試みる。 自転車を漕ぎながら、靴下を編む「チャリックス」という試みをしているメーカーがある。創業90年以上靴下を作り続けているSOUKIという会社が、編み機
Read morePractical Cycling 10:図形楽譜
楽譜の図形化について考えてみる。Steve Reich の Clapping Music(1972)は、現代のクラシック音楽の中で最も単純な楽譜の1つであり、演奏するのが最も難しい楽譜の1つだと言われる。 楽譜の長さは、
Read morePractical Cycling 9:平面充塡
前回に続き、連続性のあるパターンを表現してみる。タイヤ痕のような線状に現れる軌跡に対して、平面上に繰り返し展開されるパターンは「平面充填:テセレーション」という専門用語がある。 ある図形を使って隙間も重なりもなく平面を敷
Read morePractical Cycling 8:連続する軌跡
まだ雪景色を見る季節には早いが、雪道を自転車で走ることを想像してみる。普段アスファルトでは意識しされないタイヤの軌跡が現れる。この連続したパターンにはトレッド(tread:踏面)という専門用語があるらしい。舗装路や非舗装
Read morePractical Cycling 7:時を刻む
時を刻む。この記事を投稿する2022年9月30日22時現在、100年の尺度で俯瞰してみるとどうなるか、年・月・週・日・時・分・秒の単位で不可逆な時間の流れを円環上に定量的な配置で試みた。 さて福井県の三方五湖の一つ、水月
Read morePractical Cycling 6:回転する視点
本棚にある書籍を円環状に配置し、中心からの視点と外側からの視点の違いによって生まれる感覚の面白さの追求を試みた。18冊の書籍を用いて、背表紙を中心に配置した場合と、背表紙を外側に配置した場合との、2パターンをiPadで撮
Read morePractical Cycling 5:回転する閾値
前回に引き続き「回転するグラフィック」を実践してみる。 透明のフィルムにプリントした直線や曲線などの単純な図形を吊り下げることで物理的に回転させた前回の手法に対して、今回はPCの画面上のみで回転をシミュレーションしてみた
Read morePractical Cycling 4:回転する干渉
今回のプラクティカルな事例としては自転車から離れ「回転するグラフィック」について紹介する。 透明フィルムにプリントした二層のパターンを什器から吊るして回転させている。風を受け回転することで重なるパターンの干渉縞(モアレ)
Read morePractical Cycling 3:ブランド=烙印
ロードバイクを手に入れてから、ずっと悶々としていることがある。フロントフォークにURL(2007年ごろの時代性なのか?)が入っていることに気づき、ブランドのロゴやパターンがフレーム全体にわたり配置されていることに違和感を
Read morePractical Cycling 2:シンボルP
前回の記事でシンボルマークとロゴタイプの制作プロセスを紹介したが、関連してこれまでグッズ展開としては、ステッカーとバッジの他、ウェア、バナー、フラッグと広がった。 クリティカル・サイクリングの主題による変奏曲とフーガ(2
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