これまでプラクティカルと銘打ってきた投稿では、文字通り、実践の中から視野を広げる試みとしてきた。本来なら、背景を説明し、なぜ実践するのか、順を追っていくことが他者への理解になるはずだが、多かれ少なかれ、面白そうだから、思いついたから、仮説的推論(アブダクション)に委ねている。
ちょうど昨年から担当の連載が1周したところでもあり、新たに「運動体(in Motion)」というキーワードで投稿をしてみようと思う。その「運動体」とは何か? ここでは「時間の経過とともに空間内の位置を変える現象や活動」と定義している。
自転車として運動体を関連づけるなら、ペダルを漕ぐ回転運動によって、チェーン(もしくはベルト)と後輪の回転が結びついて前進する並進運動が生じる。自転車の前進には、このような回転運動と並進運動が組み合わさった複合運動が不可欠である。
手始めには記事「Practical Cycling 4:回転する干渉」でも紹介したモアレをモチーフにした空間表現を、あらためて動的なプログラム(ChatGPT/GPT-4 → OpenProcessing)によるシミュレーションを行った。
なぜ記事タイトルに「Visions」がついているのか、おいおい明らかになっていくことだろう。
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