Practical Cycling 7:時を刻む

時を刻む。この記事を投稿する2022年9月30日22時現在、100年の尺度で俯瞰してみるとどうなるか、年・月・週・日・時・分・秒の単位で不可逆な時間の流れを円環上に定量的な配置で試みた。

さて福井県の三方五湖の一つ、水月湖で採集された「年縞」と呼ばれる縞模様がある。プランクトンの死骸や黄砂や鉄分などが季節によって交互に堆積し、1年に約0.7mm、全長45m、7万年前の人類がまだ日本列島にも到達していない頃から現代までの地層が見事に存在している。

落葉や花粉からは気候変動、噴火による火山灰、地震や洪水といった変化が、1/7万年の尺度で途切れなくわかる。化石や遺物の年代を特定する放射性炭素年代測定に使われる地質学的年代決定での事実上の世界標準となっている。

日々移ろう月の満ち欠けや田畑の実り、鳥や虫の鳴き声など「二十四節気」には季節を表す豊かな詩情を味わうことができる。降り積もる堆積物を模した縦構図の配置からは何を読み取れるだろうか。

参考:年縞博物館

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