カーゴバイク化キット制作:1

筆者はかねてからカーゴバイクの制作に取り組んでいる。制作の計画を立てる中でカーゴバイクを1から作るのではなく、一般的な市販の自転車に装着することでカーゴバイクとしての利用を可能にするカーゴバイク化キットを制作したいと考えるようになった。キットの素材や構造を検討する中で、車椅子をカーゴ部分として利用する案が浮かんだ。本投稿では車椅子を利用した車椅子カーゴバイクキット制作の計画を書く。

車椅子がカーゴバイクキットの素材として適していると考えられる理由はいくつかある。車体によりけりだが24ンチ程度の車輪とブレーキを備えて、自転車途同様に人が乗るための製品であるため剛性に足けている。大半のものが幅60センチ以内である。(車体の幅が60センチを超える自転車は軽車両に分類されてしまい歩道を走れない。牽引の場合は原則車道を走行)さらに折りたたみ機構がついている。

車椅子のフレーム及びフレームを覆うシート類をバスケット状になるように手を加え、牽引ジョイントを取り付けることでBurleyの様なサイクルトレーラーとして車椅子は成り立つと想定している。折りたたみ機能を保ったまま制作することができれば積載可能重量が高く、折りたむことで30センチ以下になる優れたサイクルトレーラーに。

TreGoを体験する様子

幅が60cm以内なら歩道走行も可能なフロントカーゴも車椅子で制作可能だと考えられる。カーゴバイクではないが、車椅子を自転車の前方部に装着し車椅子自転車に改造した例は既に存在する。上記投稿の車体はフロントフォークと車椅子を溶接で結合しているが、車椅子との結合部はTreGo Trollyの機構を参考し、ボルトオンで結合する機構を車椅子に取り付けることが出来れば、あらゆる車体に簡単に脱着可能な車椅子カーゴバイクキットが出来ると考えている。

本投稿は試作前の制作計画をまとめるための機会として書いたが、次回の記事では実際に車椅子でのカーゴバイクキットの試作をしてみて、その試作品についての記事を投稿しようと思う。

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