8月上旬に房総半島に出かけた。猛暑日がなく涼しい街と言われている千葉県の勝浦での避暑だ。実際にも朝夕の涼しい潮風に吹かれると楽園気分。しかし昼間は暑い。潮風もぬかるんで気持ち悪くなる。気象データでは東京の最高気温が35℃
Read more潮待ちの海を自転車で行く
日頃稽古を受けている能楽師の家中で、広島の鞆の浦で舞台をつとめる機会があるというので、昨年初めて末席に加えてもらったことがある。その能舞台というのは由緒のある神社の中にある野外能舞台である。いま日本国内でも能舞台は屋内に
Read moreCycling Edge 14: SETOUCHI CYCLING BOOK
予定していなかった吉備路自転車道を走ったのは、前日にSETOUCHI CYCLING BOOKをいただいたからだった。これはSetouchi Véloのパンフレットで、瀬戸内海に面する9つの県が連携してブランディング中の
Read moreCycling Edge 11: 吉備路自転車道
梅雨だから当たり前とは言え、今年は妙に雨が多い。そんな6月下旬、梅雨の合間に嘘のように綺麗な晴れ間が広がった。場所は岡山、さすが晴れの国。時は朝、所用での移動中ながら半日ほど時間の余裕があった。しかもテスラ(TESLA)
Read moreCycling Edge 10: 京都の裏道
6月中旬、京都を自転車で走った。午前中に空き時間があるので、京都在住の知人に案内を依頼していた。何しろ京都はオーバー・ツーリズムの激震地。特に近年の円安によって海外観光客が激増。観光名所は人で溢れかえり、市内交通は麻痺状
Read moreCycling Edge 09: 能登半島(特別編)
前編と後編に続いて、同行した3人からいただいた寄稿を特別編として掲載します。 非現実な現実を巡り 文章と写真:志村翔太 瓦礫の山を前に30分くらい佇んでいると、痛みや悲壮感を感じなくなってしまった。 次第に街が映画やアニ
Read moreCycling Edge 08: 能登半島(後編)
(前編より続く)能登半島地震の被災地を自転車で走る2日目は、志賀町の宿を出て県道48号線を東に進み、能登島を目指す。この日は時間の関係で自転車をバンに載せて移動する。能登島でも東部の海岸線を中心に3時間ほど走った程度。復
Read moreCycling Edge 07: 能登半島(前編)
5月下旬に能登半島に赴いた。2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災地を自転車で走るためだ。すでに5ヶ月近く経ったにも関わらず、復旧が進んでいないと聞く。報道で取り上げられることも少なくなり、人々の関心は薄らいでい
Read moreDark Touring 07: 成田国際空港
発着する飛行機を撮影しようと調べていたところ、成田空港の航空写真を見て驚いた。滑走路や誘導路の中に民家とおぼしき建物が写っていたからだ。優美で人工的な幾何学模様を描く空港施設とは明らかに異なる雰囲気。しかも空港の地下に道
Read moreDark Touring 05: 谷山集落跡
最近取り組んでいるダーク・ツーリングの実践として提案があり、谷山集落跡に出かけた。と言っても有名な観光地や重量な史跡ではない。数十年前に廃村になった山間の小さな集落跡だ。随分と年月が流れ、道は絶え家屋は朽ちているのだろう
Read moreDark Touring 04: ニセコ
北海道で帯広を中心としたトカプチ40ツーリングの後はニセコに向かう。直線距離にして200km、自動車なら4時間、鉄道なら6時間、自転車なら18時間23分。それだけ距離が離れていることもあって環境や文化は大きく異なる。帯広
Read moreDark Touring 03: トカプチ
7月初めに北海道に赴いた。空港に降り立った瞬間に笑みが浮かぶ。煌めく光と乾いた冷ややかな空気がに身体中の細胞が活性化する。短い夏の始まり、自転車に乗るには最高の季節。至高の大地。道は広く、地平の彼方へと続く。緑豊かな原野
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