星新一の小説の挿画や装丁で有名なイラストレーター真鍋博は、1973年に「自転車讃歌」なる書籍を刊行している。重化学工業を中心とした高度経済成長が限界を迎え、人口集中や公害による環境破壊が深刻化した時代にあって、彼のイラス
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クリティカル・サイクリング
星新一の小説の挿画や装丁で有名なイラストレーター真鍋博は、1973年に「自転車讃歌」なる書籍を刊行している。重化学工業を中心とした高度経済成長が限界を迎え、人口集中や公害による環境破壊が深刻化した時代にあって、彼のイラス
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『孤独のグルメ』というテレビドラマがある。2012年にSeason1がはじまり、現在Season8が放送中。輸入雑貨商の井之頭五郎(松重豊)が、ひとりでご飯を食べるという、それだけのドラマだ。ご飯を食べる店はもちろん実在
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タイトルから旅行記を想像すると、軽く期待を裏切られるのが本書の醍醐味ではないだろうか。日常を分裂的に旅する、80年代文化論。クリスチャン・ラクロワの香水やYMO、ブルーハーツの音楽に紛れた通奏低音は「可能世界意味論」だ。
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If the constellations had been named in the twentieth century, I suppose we would see bicycles and refrigerato
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夕闇迫る坂道を全力疾走する足立麻子(を演じるのは小泉今日子)。背景には、黄色いゴミ袋がやたらと目立つ。次のカットで、全力疾走のまま道を右折しようと膨らんだところを(といっても少々わざとらしい)、突如現れた自転車から身を逸
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少し暑さのやわらいだある日の夕方、最寄の大垣駅からひと駅の距離を小径車で走ってみた。用事を済ませたが、日が落ちるまでにはまだ少し時間がある。気軽に寄り道できるのが、自転車で出かける醍醐味だ。 寄り道の目当ては、穂積駅から
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僕がいま研究代表をしている「マス・メディアの中の芸術家像」という日文研でのプロジェクトは、研究対象の時代区分を1968年から95年と限定している。この設定はテレビというオールド・メディアの成熟期から、インターネットに象徴
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舞台は19世紀後半のロンドン郊外。冒頭に映し出されるのは、木立の脇のさびしい一本道を自転車で走る、女性の姿。その直後にもう一台の自転車が現れ、女性の跡をつけていく。不穏な事件を告げる幕開けだ。 「美しき自転車乗り」は、ア
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黒沢清の映画『勝手にしやがれ』シリーズの続編の続編に位置づけられる『蛇の道』(1998年)も相変わらず哀川翔が主役だ。シリーズと書いたが、すこしだけ設定が似ていて、哀川が主役であるということしか共通点はない。もっとも「し
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「自転車は女性にとって新しい世界へ乗り出すための馬であった。」 ”Woman and the Wheel, ” Munsey’s Magazine, May 1896 この記事は、アメリカで自転車が普及し始めた当初の感覚
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アポロ11号の月着陸船の操縦士であったバズ・オルドリン(Buzz Aldrin)は無償のVR作品「Cycling Pathways to the Mars」(2017)に出演、実写映像から3Dモデル化されたアバターとして
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「市場のそばに貸自転車がある。君が眼をさましたら、二台借りて乗りに行こうじゃないか。ブーシフのまわりは、だいたい平地なんだ」 なぜか理由はわからなかったが、この提案は何となく彼女の心をひいた。 「すてきね!」と彼女は言っ
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