展覧会

クリティカル・サイクリング展 | Critical Cycling Exhibition

Critical Cycling Exhibition

クリティカル・サイクリング展

この大きな空の下、風になる | 10 Years in Motion, 2016-2026

March 14-15th, 2026

開催概要

日時:2026/3/14[土]15[日] 10:00–16:00

場所:情報科学芸術大学院大学 IAMAS [ギャラリー1-3、シアター]および ソフトピアジャパン北西角市民公園 [岐阜県大垣市加賀野4-1-7]

入場:無料 および 優待体験乗車あり

展覧会について

クリティカル・サイクリングは、自転車および自転車に乗るという行為を通じて、生活から芸術に至る様々な様相を実践的に批評する活動として、2016年4月に始まりました。

この活動は緩やかなつながりを持つ任意グループとして、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の教職員や学生をはじめ、同じ志を持つ多くの人々が参加してきました。その成果は、WEBサイトに蓄積されています。

そして2026年、活動開始から10周年を迎えることを記念して「クリティカル・サイクリング展」を開催いたします。この展覧会は、これまでオンラインで発表してきた作品や考察といった活動を、リアルな場で鑑賞・体験していただく機会となります。

展示の主な内容は、自転車の写真や映像、資料や記録、改造・拡張した自転車などです。また、自転車をテーマとした講演や対談、自転車を用いた体験イベントなども実施いたします。多くの方にご来場いただき、展示や体験をお楽しみいただくとともに、活発な意見交換や情報交換が行われることを期待しています。

クリティカル・サイクリング主宰  赤松正行

出展作品・作家プロフィール

出展作品

展示
Re-cycling Wheel / リ・サイクルの車輪

「リ・サイクルの車輪(Re-cycling Wheel/Roue de re-cyclage)」(2018)は、マルセル・デュシャンの「自転車の車輪」(1913)の発展的リメイクとして、屋外に設置することを想定して制作しました。スポークの間に挟み込んだ樹脂の薄板が風を受けて車輪が回転するので、取り付けられていたハブダイナモが起電し、ライトが灯るようになっています。

Critical Flow

クリティカル・サイクリングのコンテンツをランダムに抜き出して、浮遊感のあるグラフィックスとして表示します。表示されたテキストや画像などをタップすれば、該当する記事の内容を確認することもできます。1,100編を超える記事からなる膨大なテキストや画像・映像に思いがけず巡りあう仕掛けとしてお楽しみください。ご自身のWEBブラウザでもメニュー・バーの「Flow」ボタンをタップして表示することができます。

釈迦と舎利弗の対話

2台のiPadがクリティカル・サイクリングのWEBサイトに掲載された1,100編を超える記事を交互に示し合う作品です。古の賢者たちがクリティカル・サイクリングを巡って静かに対話を続けているかのような雰囲気を醸し出します。記事は自動スクロールするので内容全体を把握することができます。この作品はiPhone/iPad用のQRコード・リーダーである「QuantumReader」と特別なWEBページ「クリティカル・サイクリングの達人」を用いて実現しています。

自転車生命体Cycloborg

自給自足に必要な機能を搭載した自転車と人間が共生するサイボーグの創造を通じて、高度テクノロジー社会において求められる新しい倫理観や技術観を探究するプロジェクトです。人間と機械、移動と生活、生存と技術の関係を再編成しながら、テクノロジーが身体や価値観にどのような影響を与えるのかを問い直します。本作は、効率や利便性だけでは測れない、人と技術の共生のあり方を思考するための実験的な試みです。

千葉県の形

千葉県政150周年を記念した個展『コレクション・ネット』(2023年、千葉県立美術館)のために制作した作品です。上総国に生まれた伊能忠敬にならい、自ら移動することで県の形を身体的に体感することを試みました。千葉県は周囲を海や河川といった水辺に囲まれており、水辺を走ることで県を一周できます。実際に自転車で走行したトラッキングデータをもとにシェイプト・キャンバスを作成し、フランク・ステラの初期作品「ブラック・ペインティング」の技法を参照して絵画作品を制作しました。本展では、走行のタイムラプス映像と、絵画作品のミニチュアを含むオブジェを展示します。

細い道(接続・反復)1:25000

本作品は、千住と大垣で記録した二つの映像と2万5千分の1の地図、それらを物理的につなぐ96mのLANケーブルで構成されています。私の住む南千住は『おくのほそ道』の出発地であり、今回の会場である大垣はその終着地です。私はその両端から、それぞれ15kmほど実際に自転車を漕いでみました。始まりから終わりへ、そして終わりから始まりへ。その先に広がっていたのは、どこまでも続く日常の風景でした。芭蕉が歩いた約2,400kmを縮尺し、地図の間に配した96mのケーブル。それは、遠い古典の世界と現代を同期させ、その距離を身体的に測り直す試みです。「動いて、つながって、作る」。この配線は、日常の移り変わりを壮大な物語へと拡張してくれます。

虹チャリ

自転車を改造し、自らの力で虹を生み出す装置「虹チャリ」を制作しました。車輪の回転に合わせて進行方向の前方に霧が噴き出し、太陽を背にしてペダルを漕ぐことで、光と水滴、走行者の視線が交差する瞬間に虹が立ち上がります。虹は、見る人の中で初めて成立する極めて個人的な光の現象です。まだ見ぬ土地を走る中で現れては消える虹は、太陽と地球、そして自身の身体が織りなすダイナミズムの中で、進むべき方向を示すささやかなコンパスとなります。また街を走行することで、偶然それを目にした人々の視界にも一瞬それぞれの虹が立ち上がり、同じ現象を共有する体験が交流のきっかけとなることを目指しています。

Critical Spectrum

約10年間にわたり発表されてきた1,100編を超える「クリティカル・サイクリング」の全記事を素材とし、カード展示を経て、一本の長い巻き物として再構成する作品です。各記事のサムネール画像を色相ごとに分類し、QRコードとともに再配置することで、時間軸ではなく色の連なりによってテキスト群を構造化します。内容や年代を越えて視覚的な近接関係が立ち上がり、思考の別の地図が浮かび上がります。また、iPhone/iPad用アプリ「QuantumReader」を用いれば、QRコードにカメラを向けるだけで対応する記事を即座に閲覧できます。身体を移動させ、色の流れを辿りながら読むことで、批評の蓄積を視覚的かつ身体的に体感する試みです。

車転自

自転車とは、自己の身体機能が「車=移動装置」へと転じる仕組みです。本作は、①人が自転車を担いで歩く映像作品と、②タイヤの骨格がゆっくりと変形し、ハブ(軸)を動かす彫刻によって構成されます。映像内において、人が自転車に乗るのではなく、自転車が人に乗ります。回転は停止し、中心を安定させていた装置は失われます。そして、速度や効率を手放すことで、重さ、傾き、バランスは再び身体に戻り、重力との関係が前景化します。軸をずらすという操作によって、回転によって中和されていた移動の感覚を、身体に引き戻す試みです。

Cycle ── 自転車をめぐる散文詩の試み

「自転車をめぐる散文詩の試み」という副題を持つ全12篇の詩からなる作品です。それぞれは400文字の定型詩として構成されており、2022年4月から2023年3月までの12ヶ月間にわたり、クリティカル・サイクリング上で発表されました。月ごとに書かれたこれらの詩は、自転車をめぐる思考や感覚、日常の断片を言葉として定着させ、時間の経過とともに連なりながら、一つの連作として立ち上がります。

松井 茂2022-2023
パラメタテラス・パラメタトラック

ユニット構造で制作された、自転車走行用の木製トラックを用い、さまざまな形状の自転車コースを構成できる仕組みです。設置場所や用途に応じて柔軟にレイアウトを変えることができ、自転車走行の体験を空間全体としてデザインします。「養老アート・ピクニック」では養老公園の芝生広場に設置され、来場者が自由に走行を楽しむ場として活用されました。また、岐阜羽島の商業施設「Block47」では屋内広場に設置され、イベントや体験プログラムに用いられました。本展示では、養老公園に設置したパラメタテラスの模型を展示し、可変的な構造と空間の可能性を紹介します。

吉岡史樹2019, 2022
ある自転車都市の肖像

内外の都市で撮影された自転車利用者たちの姿を並べ、実在と未然の混じり合った一つの「自転車都市」を提示します。どんな都市も、それを生きたものとして織りなすのは、ミクロなスケールにおける人々の多様な営みです。一方で、その営みの形、特に日々の移動が実際にどれくらい人間的でありうるかは、空間や制度のデザインに大きく左右されます。本作品で配置する個々の人物像には、キャプションとして、撮影地や場面についてのコメントに加え、その地域の現実の政策状況も記します。近づけばそうしたファクトが読み取れ、引いて見れば半仮想の集合的イメージが浮かび上がる。ストリート視点に留まりながらそこに総体としての自転車都市を感覚させる、そんな装置としてのコレクションです。

体験
連結自転車

2台の自転車を連結させて二人で乗ることができる特別な機構を持つバーを株式会社ミノウラの協力を得て制作しました。小径車やママチャリなどを含めて、どのような自転車でも連結することができ、3台、4台と繋げることも可能です。もっとも、目論見通りにはいかず、苦労させられるのが面白いとも言えます。本展では「不可能四輪自転車」として静態展示を行います。

逆さま自転車

ハンドルを右に切るとタイヤが左を向く逆さま自転車。逆さまハンドルに加えて、ペダルを逆回しすると進む逆さまトライク(三輪自転車)。この2台の自転車に実際に乗って体験します。ただし、正確には逆さま自転車には誰も乗れません。しかし、逆さまトライクは誰でも簡単に乗りこなせます。この違いを体感することが、自転車の理解に繋がようです。なお、逆さまハンドル機構はShin・服部製作所の協力を得て製作しました。

Sound of Cycling

「Sound of Cycling」は、自転車の走行(サイクリング)そのものを音楽へと変換する体験型作品です。ペダルの回転、速度、傾きといった身体の動きや走行環境の変化をセンサーで取得し、それらをリアルタイムに音として生成します。走行のリズムはビートとなり、速度は空間的な広がりをもつ音へと変換され、移動中の風景や時間感覚が音楽として立ち上がります。本作は「移動すること」「身体がリズムを刻むこと」に意識を向け、日常的なサイクリングに内在する感覚を、聴覚を通して再発見する体験を提示します。

Human-Framed Cycle

「Human-Framed Cycle」は、身体の形に合わせて制作された、特殊な形状の自転車です。この作品の形状や機能は、新しい身体感覚を得るために考えられたものです。身の回りで利用する道具は身体の延長として作用し、人に感覚情報を発生させます。人は危険を避けるよう自身の身体を運用するため、その感覚情報は基本的に固定化されることが多いです。今後身体がより情報化される未来の社会を考慮すると、私は自身が体感する身体感覚のバランスを一度考える必要性があると感じました。そのため、他者である作者の身体をベースに作られた乗り物を体験し、自分との違いや新しい身体感覚を得ることを目的に本作品を制作しました。

MIKOSHI RIDER

自転車のかごに小さな神輿を乗せて街を走る「MIKOSHI RIDER」が、大垣へやってきます。神輿は3Dプリントによって制作されており、見た目はしっかりとした造りでありながら、手に取ると驚くほど軽いのが特徴です。自転車にまたがり、神輿を載せたままペダルを踏み出すと、思いがけない心地よさが身体中に広がります。風を切って走るうちに、自分自身がお祭りそのものとなって街を巡っているかのような、不思議で楽しい感覚が生まれます。

COCKTAIL BIKE | SHAKE BIKE

ペダルを漕いでカクテルやシェイクを作り、味わう食のワークショップです。参加者はドリンクの材料としてナッツや野菜、フルーツを選び、自転車に乗ってそれらをブレンドします。ペダルを漕ぐという身体的な行為が、そのまま飲み物の生成プロセスへとつながり、参加者自身が制作に主体的に関与します。完成したドリンクを味わうことで、味覚だけでなく、身体感覚や時間の流れも含めた体験が立ち上がります。本作は、食をつくるという日常的な行為をあらためて捉え直し、身体と生活の関係を再考するきっかけを提供します。

Ciritical Browser

クリティカル・サイクリングの全記事を自転車で閲覧するための専用ブラウザです。ペダルの回転と逆回転によって画面を上下にスクロールし、ブレーキレバーの操作で記事を開閉します。一般的なWEBブラウザでは得られない爽快な操作感があり、身体の動きと情報の移動が直結します。本作は、読むという行為を身体的な体験へと拡張し、クリティカル・サイクリングがもつ情報の量や重さ、すなわちその「質量」を体感することを可能にします。

福井 悠人|寺田 博亮|ジクリ|小峯 愛華2025
自転車建築キット

本プロジェクトは「自転車建築」という実践を門田個人の活動から切り離し、参加型のアートワークへと昇華させる試みです。鑑賞者自身が自転車を漕ぎ、映像を生成するプロセスを通じて、個々の記憶を紡ぎ出すことができるのではないか、という仮説のもと、多くの人が容易に実践できる「体験キット」を開発しました。本キットの配布を通じ「自転車建築」という体験が広く共有されることを目指します。

映像
Vanishing Ride / 消失するライド

自転車で消失点へ向かう、あるいは消失点から離れようとする映像作品で、対比的に展示される2つの映像から構成されています。福島第一原子力発電所へのライド(2018)、大島堤桜並木道のライド(2019)、アンコール遺跡とシェムリアップ周辺のライド(2019)の三遍からなり、各上映時間は9分30秒です。本展では2つの映像が交互に現れるように編集した特別バージョンを上映します。

赤松 正行2018-2019
この地に咲く花の境界線

福島第一原子力発電所事故による放射線量が高く、居住できない帰宅困難区域が現在も広範囲に存在します。また原子力発電所や中間貯蔵施設も通行証なしには立ち入ることができません。これらの区域は直観的にはわかりにくいため、その境界をAR(拡張現実感)で表示するアプリを制作し、これを用いて周辺を自転車に乗って走行しました。その映像記録を上映します。

赤松 正行2023-2025
東京・東西往還 自転車で測る中心とエッヂの断面

山谷に住んで十年余り。都政の記述からその地名が消えている「不在」を知り、政治的な距離を身体的に実測すべく、三社祭の朝にペダルを漕ぎ出しました。武蔵野台地を越え、権力の象徴や繁華街を突き抜けた先にあったのは、休日を迎え空虚となった都庁の姿です。しかしその足元には、山谷以上に過酷な路上で、静かに生を繋ぎ続ける人々の営みがありました。スナップを撮るように記録されたこれらの断片は、中心と周縁の境界を走り抜け、都市の記述から零れ落ちた風景を繋ぎ直す試みです。移動という行為を通じて、都市の断面を浮き彫りにします。

どこまでも遠くに/Farther and Farther Away

iPhoneのカメラに映る風景をリアルタイムで解析し、その風景を演奏する作品です。The Chemical Brothersの《Star Guitar》のミュージックビデオは、電車の車窓風景を撮影しただけの映像に見えますが、実際にはミシェル・ゴンドリーによって、音楽のビートに合わせて風景が変化するよう緻密に構成されています。本作では《Star Guitar》に着想を得て、都市や自然の風景を楽曲のリズムやメロディとしてリアルタイムに再構成し、映像と音楽のリズムが同期する体験を生み出します。この体験を通して認知のフレームが変化し、日常的な風景の中に潜むリズムを捉えるようになることを目指しています。

モビル文学(大垣ロストデスティネーション)

「モビル文学」は自転車を使った移動並びに投影技術を文学表現と融合させることを目指し、映像装置に改造した自転車を用いて、各街を舞台に執筆したテキストをその土地の地面に投影しながらサイクリングする連作です。本作『モビル文学大垣ロストデスティネーション』では、作者・志村翔太が暮らした岐阜県大垣市を舞台に執筆した小説を映像化し、真夜中の大垣を自転車で巡り、テキストを地面へ投影した。松尾芭蕉が『奥の細道』の結びの地とした大垣から作品シリーズは始まり、生涯をかけて世界中の街で制作することを志す。

Bicycle Architecture:Sphere

「Bicycle Architecture 」は、自転車と建築の融合を探求する実験的なプロジェクトです。「Bicycle Architecture : Sphere」は18世紀の建築家エティエンヌ・ルイ・ブレーによる未完の構想「ニュートン記念堂」に着想を得ており、直径150メートルの球体内部に光を取り込むことで宇宙的な空間を演出するという空間構成を自転車建築に応用しました。360°カメラを内蔵したドームの壁面に孔を設け、夜の街を走ることで地上の照明が球状の空間に星のように投影されます。その様子は、宇宙を想起させる視界としてカメラに記録されます。

LIght on Earth

「Light on Earth」は、自転車と建築の融合を探求する実験的なプロジェクトです。本作は建築における窓と映像ディスプレイを重ね合わせ、多層的なフレームを通じて世界の運動をよりオプティカルに捉える試みです。この多層的な視点は、建築空間が単なる物理的な構造にとどまらず、動的な情報を媒介するメディアとしての可能性を示しています。今回はシアター上映バージョンとなります。

作家プロフィール

赤松 正行

1961年、兵庫県生まれ。メディア作家。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了、博士(美術)。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科教授。クリティカル・サイクリング主宰。インタラクティブな音楽や映像作品を制作、近年はモビリティとリアリティをテーマに、テクノロジーが人と社会へ及ぼす影響を制作を通して考察している。代表作に書籍「2061:Maxオデッセイ」、「iOSの教科書」、アプリ「Decision」、「Spatial Poetry」、展覧会「ARアート・ミュージアム」、「タレスの刻印」などがある。「セカイカメラ」や「雰囲気メガネ」といった先進的なIT製品の開発にも携わり、アートの領域を広げようとしている。

沖山 淳史

神奈川県川崎市在住。武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒。「自転車と音楽」をテーマに作品を制作している。サイクリングで発せられる音を素材にした音響作品や、花をテーマにした映像作品(自転車の走る速度で花々を撮影)を制作。「Tokyo International Flower Art Movie Competition 2025」に出品。

河合 将也

愛知県・渥美半島出身。多摩美術大学を経てIAMASに進学し、在学中は自転車を媒介に、人間とテクノロジーの関係性を批評的に捉える作品を制作してきた。現在は、物理的なチェーンをもつ自転車から、不可視のチェーンであるブロックチェーンへと領域を移し、表現活動を行っている。

片倉 洸一

神奈川県藤沢市生まれ。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]博士前期課程1年。プログラマーとしてリアルタイムエフェクト制作とインタラクティブコンテンツ開発に従事。モジュラーシンセやMaxを用いて怪奇的な音響表現を行う。現在は時間哲学を中心としたリズム概念の探求をしている。

クワクボリョウタ

アーティスト/情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教授。1998年より活動を開始する。電子デバイスを素材とし、観賞者に積極的な体験を促す装置的な作品によって、「デバイス・アート」とも呼ばれる独自のスタイルを生み出した。その代表作には《ビットマン》、《PLX》、《ニコダマ》などがある。一方、2010年発表の《10番目の感傷(点・線・面)》以降は、観る人自身が内面で体験を紡ぎ出すような光と影のインスタレーション作品(LOSTシリーズ)を制作している。ソロ活動の他、山口レイコとのユニット、パーフェクトロンとしても活動し『デザインあ展 neo』(2025年、TOKYO NODE)の展示構成などを手がける。

畔柳 寿宏

岐阜県出身、東東京在住。大阪芸術大学芸術学部建築学科卒業。写真や映像でインフラと地形から街のシステムを読み解く作品を制作している。2014年よりオルタナティブ・スペース「space dike」共同運営。2020年より自転車から東東京の風景を撮る「stream snap」シリーズをteichi ride名義で制作。主な展示、上映に「a days」gallery wawon(東京、2009-2011年)、「目を上げて、私は空を仰ぐ」space dike(東京、2018年)、「再来さんや芸術祭 映像プログラム」台東区立玉姫公園(東京、2025年)など。

小畑 和香子

ドイツ在住。移住以来、会社勤めの傍ら持続可能な交通転換を目指す市民活動に参加。3件の自転車市民決議(州民/市民請求)に携わり署名活動キャンペーンやSNSなどを担当。ADFC(ドイツ自転車クラブ)、VCD(ドイツ交通クラブ)会員。カーゴバイクシェアシステム運営スタッフ。自転車カーゴトレーラー企業勤務。

小南 菜子

岐阜県生まれ。IAMAS(情報科学芸術大学院)博士前期課程修了。富山大学芸術文化学部助教。プロダクトデザインを専門とし、デジタルファブリケーション機器を用いながら「できるようになること」について扱った制作・研究を行っている。

小峯 愛華

仙台市出身(福島県生まれ)。情報科学芸術大学院大学 博士前期課程1年。最近は動的な空間と鑑賞者の関係性、空間のエージェンシーについて研究している。

塩澄 祥大

1998年福岡県生まれ。九州産業大学理工学部・芸術学部を卒業後、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に入学し、BMXとグラフィティを組み合わせた《BMX Graffiti》をテーマに研究制作し2024年に修了。普段は実験映像、実験音楽を軸にあらゆる制作を行う。主な展示に、BMX Graffiti個展 BLOCK HOUSE (2024)、やみとひかりの美術館 田川市美術館 (2024)などがある。

志村 翔太

神奈川県川崎市出身。実家は自営業のクリーニング屋だった。世界旅行、事業開発を経て、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)博士前期課程修了。場所の“ナラティブ”と“モビリティ”をテーマに、AIやAR、映像メディアなどのテクノロジーを活用した、オルタナティブな文学表現の可能性を追求している。

シヨン

韓国出身。20年前日本の漫画、アニメが好きで日本語を学び日本に住み始めた。漫画を学び、滞在資格のためゲーム会社に勤務。テレビアニメの3Dカット制作など、映像とCG分野に従事した。学校進学のため帰国するがIAMAS(情報科学芸術大学院大学)を知り再び来日。博士前期課程を修了。秋田、京都の美術大学にて従事する間、プログラミング、機械学習を用いた作品制作を行い、展示(SHOWREEL 境界を行き来するメディアアート 2021)と学会活動(マルチメディア、分散、協調とモバイル DICOMO 2022 シンポジウム)を行う。現在はアルゴリズムを用いた音楽作曲プログラム、そしてWEB空間を扱った作品を制作し公開中。

鈴木 光泰

詩人。滋賀県出身。高校卒業まで常に琵琶湖の存在を感じながら過ごした。琵琶湖の周りを自転車で爆走。最近は、虹を作り出すことのできる、愛と平和のチャリ「虹チャリ」を制作、街町を疾走、詩を書いている。最近知ったのだが、滋賀県は、その地形より虹の発生確率が高いらしい。

瀬川 晃

グラフィックデザインを基盤に、地域社会や生活文化に根ざしたデザインの可能性を追求している。近年の展示活動には、2024年のスイトピア連携展示「うごキズム」や、2023年の「風土」(アートラボあいち)などがある。共同制作した作品「かんしょうこう」では、光と影の干渉を利用したインタラクティブな表現を探求している。

對中 優

1999年東京生まれ。アーティスト、VJ。武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒業。情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科修了。ポストインターネット、ポストヒューマニズムにおける不在感覚と想像される身体をテーマとし、見知らぬ対人を想定して進化してきたテクノロジーついて考察、作品発表をする。

福井 悠人

広島県福山市出身。情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] メディア表現研究科在学。現代のメディア環境における自己像、他者像の現れ方について研究している。その他、クリエイティブコーディング、CG・映像制作、Webフロントエンドを中心に制作している。たまに、VJもする。

松井 茂

1975年東京生まれ。詩を書くことを通じて研究活動をしている。2010年代の研究は、『虚像培養芸術論 アートとテレビジョンの想像力』(フィルムアート社、2021年)にまとめた。2020年代は、1960年代にアメリカと日本のアートシーンで語られた「boring/退屈」に着目し、そのコンテクストから現在の芸術体験を研究中。大学在学中の1998年からアルク出版企画で編集者。2005年から東京藝術大学大学院映像研究科でcrest研究員、特任講師、リサーチセンター特任研究員、芸術情報センター助教を務め、2015年から情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科。

松本 朋己

2001年生まれ東京都出身。広島市立大学情報科学部卒。情報科学芸術大学院大学博士前期課程1年。ヒューマンコンピュータインタラクションに関する研究を行っており、特に実世界での自己や他者の存在感のためのセンシングやインタラクション手法に興味を持っている。

宮田 浩介

日本自転車大使館(Cycling Embassy of Japan)、バイシクルエコロジージャパン、自転車活用推進研究会所属。専門である語学や文学の経験を活かし、自転車利用を推進する世界各地の人々と交流。ニューヨークの街路改革に関わってきた市民団体が発行するビジョン・ゼロ・シティーズ・ジャーナルに “The Unique Safety of Cycling in Tokyo”(東京における自転車利用の安全面の特性)を寄稿するなど、国内外の自転車政策について発信している。編著者として上梓した書籍「世界に学ぶ自転車都市のつくりかた」は2024年度国際交通安全学会賞を受賞するなど高い評価を得ている。

門田 健嗣

建築的手法を通じて映像と物体の共生関係を探求する。大学で建築を学び、設計事務所での勤務を経て情報科学芸術大学院大学を修了。映像を単なる表層として扱うのではなく、物体と共に在る形を模索し、映像とそれを支える構造物のテクトニクス(結構)に着目している。主な展示に「ファン・デ・ナゴヤ美術展2025」(2025年)。

八嶋 有司

アーティスト / 愛知県立芸術大学 准教授。1981年 神戸市生まれ。映像作品やインスタレーション作品など、メディアを介した表現を中心に制作・発表を行なっています。見る/見られるの関係、見えない境界、部分的な情報から存在しない全体を想像させることなど、日常に点在する記憶に残らないような出来事や情報の断片、見過ごされたものを取り上げ、様々なメディアを用いて型取りや抜き取りのような制作手法により作品制作を行っています。近作では、複数のプロジェクタを使い、イメージを重ね合わせて投影するように空間全体を使った立体的な映像表現の手法を探求しています。

吉岡 史樹

1978年兵庫県明石生まれ。本業はインターネットやコンピュータを用いてシステムやゲーム、教材の制作開発に関わる。Critical Cyclingに記事を執筆している。車輪や車輪を用いる移動や交通をテーマとして、主に自転車の技術と文化を記述することを通して批評する一方、車輪を広い視野で捉え、山・鉾・屋台等と呼ばれる山車が巡行する日本の祭礼を支えている人々やその技術についての研究や継承を支えるための活動を行っている。

真泉〜しんせん〜

日本料理とタイ料理を中心に自然派料理を提供し、ビーガンにも対応するレストラン。オーガニック、無添加、フェアトレードにこだわり、テイク・アウトやマルシェ、キッチン・カーも展開している。

主催・助成・協賛・協力

主催:クリティカル・サイクリング

助成:公益財団法人 花王 芸術・科学財団

協賛:株式会社 パリミキ

NPOニューロクリアティブ研究会 理事長 多根伸彦

協力:情報科学芸術大学院大学・運動体設計

真泉〜しんせん〜[キッチン・カー]

  • 運営代表:赤松正行
  • 事務局長:志村翔太
  • 広報ディレクター:沖山淳史
  • ビジュアル・デザイナー:瀬川晃
  • 屋内展示ディレクター:門田健嗣
  • 屋内展示アドバイザー:畔柳寿宏
  • 屋外展示ディレクター:志村翔太

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