2010年前後から、シェア自転車は世界の大都市に広まった。環境対策として、公共交通に自転車を使う試みが、一気に花開いたのである。 この爆発的な広がりは、自転車のあらゆる面に大きな変化をもたらした。 それは、1970~80
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (13)
シェア自転車は世界に広がり、遅ればせながら日本でも定着しつつある……。 一口にシェア自転車といっても、国情や発展形態により、大別すれば世界に4通りのタイプがある。主な違いは、ポート(駐輪場)と操作システムにある。 A.「
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (12)
2016年前後、大小さまざまの企業や自治体が、シェア自転車事業に参入した。欧米や中国のように大掛かりではなかったが、小規模拠点が全国に広がった。それは市民の新しい足、また新時代のシェアリングエコノミーとして、世間の注目を
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (11)
2007年パリのヴェリブ出現は、自転車史において、時代を画する歴史的な出来事であった。 ヴェリブを契機に、都市公共交通に大量の共用自転車を使う試みが、世界の大都市に一斉に広がった。 日本では、それ以前から、政府主導のもと
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (10)
自転車の2大用途は実用とレジャー用である。同様にレンタサイクルでも、都市の近距離交通と、観光地の遊びに使われている……。 ━1997年京都議定書が策定された。排ガスを出さない自転車がクローズアップされ、公共交通で共用する
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (9)
2007年パリで生まれたヴェリブ式と、15年北京で始まった中国式の2つのタイプのシェア自転車は、世界の大都市に普及。市民の足として定着した。 両者の違いは、駐輪場の有り無し、カードかスマホ決済、官営か民営である。両者には
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (8)
今日、世界の大都市に広がるレンタサイクルには、2つのタイプがある。 ━ひとつは、2007年パリで始まった“ヴェリブ式”である。 自転車を都市の近距離交通手段として活用、交通渋滞、環境汚染に資する考えから生まれたもの。営利
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (7)
今世紀に入り、日本の“自転車活用モデル20都市”では、単一の駐輪場でのレンタサイクル実験が繰り返されていた。 ところが、2007年に始まった多数の駐輪場を持つパリ・ヴェリブ方式が、都市交通手段として認められた。この方式は
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (6)
1973年のオイルショックから今日まで、国と自治体は、自転車活用社会実現を模索している……。 80~90年代には、大量の放置自転車に悩まされながら、コミュニティサイクルと呼ぶ都市型レンタサイクルの社会実験を続けていた。
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (5)
1980年代になると、自転車需要は廉価車中心に飛躍的に増大、あまりの普及が大量の放置車を生んだ。 数字でみると、3倍を超える凄まじい増加がよくわかる。 ━国内年間出荷台数 60年300万台→90年880万台 ━保有台数
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (4)
1995年東京・大田区の池上本門寺で、「自転車供養の会」が催された。大量に廃棄処分される放置車の冥福を祈る会であった。 80年代に発生した大量の放置車問題は、育成途上にあった都市レンタサイクルに多大な影響を与えることにな
Read more[ESSAY] 貸自転車ショートストーリー (3)
1969年(昭和44)に生まれた新造語「レンタサイクル」は、70年代になって「貸自転車」に替わる日本語として広く定着した。 もともと自転車にはレジャー用と移動交通用の二面がある。 当初は観光地のレジャー用だけだったレンタ
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