11月11日から13日にかけ、2泊3日のバイクパッキングに出かけた。組み上がったばかりの新しい相棒=柳サイクル「 Cozmo(コズモ)」のフィールドテストを兼ねた、未舗装路を積極的に走る野営旅だ。今回はこの道中の様子を中心にお伝えしたい。
Day 1:高原から高原へ、グラベルルートで峠越え
旅とフィールドテストのジレンマ
乗りこなし方を探りつつ、20kmのグラベルを抜ける
Day 2:峠をめぐり、きゃんつー集いへ
朝からグラベル/段々と低くなるステム
山を縫う道の傍ら、人と過ごす時間の嬉しさ
Day 3:グラベルでわいわい遊び、里へ
グループライドは意識を外へ向けてくれる
セッティングの模索は続く
こんな具合で、3日間のバイクパッキングは充実した旅となった。一方、Cozmoのフィールドテストをそこにぶつけたのにはちょっと無理があった。Cozmoはその軽快さと推進性能によって今回の行程を全体として楽にしてくれたが、Le Mansと同等にフィーリングが合ったかというと、まだそういう段階には至っていない。新しい道具と自分とのシンクロ率は、慣れたルートの日帰りライドなどで高めていくのがベターだろう。
Cozmoは近場でのさらなるテストを経て、現在フロントタイヤがサイドノブのあるセンタースリックに、ステムも70mmになっている。50mmのステムでは、ハンドルバーからの入力が前輪の左右方向の動きに過剰に変換されていたらしい(ちょっとした修正舵が効き過ぎてしまう)。ステムを60mmにしたところこれが緩和されて前輪のグリップ感も良くなり、カウンターステアを保持する意識もあまり必要なくなった。舗装路・未舗装路それぞれにおけるタイヤの挙動の癖も、パターンの違うものに履き替えたことで改善された。そしてその結果、70mmのステムがマッチするようになった。リーチが長くなり過ぎる心配もあったが、ブラケットポジションでもドロップポジションでも、両手をバーから浮かせた状態で無理なくBB上でバランスをとることができる。
自分のことも自転車のこともそこそこ分かっているつもりで、細かい指定を行い作ってもらったCozmo。そんなオーダー車でも、しっくりくるセッティングは試行錯誤を重ねて掴むしかない(その過程がまた面白い)。次回はCozmoの「その後」をお伝えし、シリーズの一応の結びとしたいと思う。
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