Cycliqのサイクル・レコーダで無意識記録を目指す

最近はCycliq(サイクリック)のライト兼サイクル・レコーダ、FLY12 CE(フロント用)とFLY6 GEN 3(リア用)を利用している。Cycliqはオーストラリアのサイクル・レコーダ専業メーカーで、2014年3月に最初のクラウドファンディングを成功させている。その後数年に渡って製品を改善しており、完成度が高い。いずれも随分と大きく重いものの、2つの機能を持つことを考えると妥当かもしれない。

録画された映像は、GoProなどのアクション・カメラには遠く及ばないものの、サイクル・レコーダとしては必要十分な画質と言えそうだ。ただし、路面の振動は十分に吸収されていない。また、フロントとリアとで画質は随分と異なる。これはリアが第3世代で、フロントが第2世代だからだろうか。風切り音を避けるためなのか、フロントの収録音がかなり小さいのも気になる。

サイクル・レコーダの映像としては、交通事故などの状況が分かることが重要。また、自動車のナンバー・プレートの文字が読み取れることも必要だろう。しかし、こればかりは擬似的にでも確かめにくい。だが、Cycliqが運営しているUpRideが役立つだろう。このサイトではユーザが事故または危険な映像をアップロードして共有しているので、まさに実際の場面を確認することができる。

もうひとつ気になる動作時間は、満充電からバッテリーが切れるまでを実際に測定した。室内に置いて測定したので、実際の走行状態とは異なるものの、半日程度のサイクリングなら昼間でもライトを点滅させて使用できそうだ。夜間の点灯は光量が最小でも結構明るい。ただ、ブルベのようなロング・ライドには十分ではない。ちなみに、いずれもビデオ録画は1080p/30fpsの設定だ。

ライトの設定FLY12 CE(フロント)FLY6 GEN 3(リア)
点灯(光量最大)2時間44分2時間32分
点灯(光量最小)5時間18分4時間10分
フラッシュ(光量最大)2時間12分3時間28分
フラッシュ(光量最小)5時間46分4時間36分
点滅(光量最大)4時間02分N/A
点滅(光量最小)6時間41分N/A
ランダム点滅N/A4時間01分
消灯8時間23分4時間47分

以前に使っていた類似品は機能は十分ながら、使い勝手が悪く信頼性が低かった。それに比べるとCycliqは、電源を入れるだけでストレスなく使えるのが素晴らしい。電源投入時にバッテリー残量を音で知らせるのも気が利いている。異常を検出すると録画ファイルをロックしたり、動きがなければ自動的にオフになるといった基本機能も抜かりない。お好みの設定はアプリで行う。

欲を言えば、照度センサーを備えて周囲の明るさによってライトの点灯を変えて欲しい。そもそも電源ボタンを押す手間も無くしたい。何故なら電源を入れ忘れることがあるからだ。そして、そんな時に限ってマーフィーの法則が発動し、事故に遭うことになる。だから、機器を意識することなく、自転車に乗ればすべてが自動的に適切に動作すべきだろう。そう、テスラのように。

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