自転車に乗りながら音楽を聴く時のために、OwltechブランドのBluetoothスピーカーOWL-BTSP01Sを購入した。自転車用として売られているものではないが、自分には合っている。以下、これまでの遍歴も合わせてざっくりした使用感を紹介する。なお、いずれも防水性を備えたアウトドア向けの品である。
フロント積載に合うスピーカーが欲しかった
外界との間に壁を作る音楽の聴き方・自転車の乗り方は好きではないので、自転車×音楽の機材はオープンエアのスピーカーが基本だ(それにもちろん、車でも自転車でも、周囲の音を遮断してしまうのは安全上問題だし、程度により違反にもなる)。あれこれ身につけるがそもそも嫌いなのでネックスピーカーの類も選択肢から外れる。
自転車用として最初に入手したBluetoothスピーカーはBoseのSoundLink Microだった。背面にゴムっぽいベルトがついていて、自転車のハンドルバーなどパイプ類に装着できる。割と気に入っていたが、段々と持ち出さなくなった。重量が約300グラムあり、これが走行時の振動によりパイプ上面から下向きに動いてしまうのがネックだったのだ。スピーカーユニットの指向性からして、そうなるとせっかくのBoseサウンドも活きない。
しばらく間が開いて、次に採用したBluetoothスピーカーはSoulのS-Stormの旧型(USBポートがMicro Type-B)。結婚式の返礼品カタログに載っていたんだったか。約190グラムで軽快、そもそも大したことない音質と相対的な指向性の低さのおかげて、フロント積載に絡めて「まあこんなもん」的な使い方ができた。とはいえ裏返しになると流石に聞こえにくかったので、そうならないように固定するのがやや面倒でもあった。上ハンから吊り下げることもできたが、サドルから腰を上げてペダルを踏む時に膝に当たってしまうのでこれもダメ。
割と珍しいボディ貫通ストラップのスピーカー
そんな中、家電量販店で見かけて目をつけたのがOWL-BTSP01Sだ。ボディを貫く、長さを一元的に調整可能なストラップが便利そうだと思った。自分はフロント積載にバックルつきのナイロンベルトを2本使っているので、それをスピーカーのストラップに通せば上手く固定できるはずだ。というわけで購入し、概ね狙い通りに使えている。
BTSP01SはガワのサイズこそSoundLink Microと同等というか少し大きいくらいだが、重量は約200グラムとS-Stormに近い。充電端子はType Cで現代的(急速充電はできない模様)。「パッシブラジエーターを搭載、空気振動に共振して重低音で再生」との触れ込みは「重低音」以外は本当で、シャカシャカしているものの音量はデカい。自転車で走りながら聴くのに音質にこだわると色々と大変なことになるので、自分的にはこんなもので全然OKだ。
自転車×音楽はやっぱりいい
近頃は忙しくて遊びのサイクリングにほとんど出られていないこともあって、用事のついでに自転車に乗る時の音楽がとてもありがたい。
最後に自分のプレイリストから一曲どうぞ。YungbludとHalseyによる、Death Cab for CutieのI Will Follow You into the Darkのカバー。夕暮れの河川敷なんかに合います。