野草採取ライド&クッキング 1日目

本記事は2日間にかけて行われた野草イベント1日目の活動報告である。

前回(野草採取ライド&クッキング 前日譚)のまとめ

大垣〜新潟470kmロングライドの旅を通じて筆者は、草木の生い茂る風景を見ることに飽きてしまい、そのことから自身の感性が鈍化していることに気づいた。そこで、風景を構成する要素について知ることで風景の魅力を享受できるようになるのではないかと考え、野草について学ぶことにした。

活動の過程で、採取して観察するだけではなく、食すことで野草について深く知る機会を作ろうと思い至り、友人や先生の提案により、調理師学校を出てレストラン勤務経験のある料理人を呼んで調理してもらう野草イベントを開催することになった。

料理人は野草の種類によっては、レストランで使用したことがあるらしいが、基本的には野草に関しては素人だ。イベント当日までに採取予定の野草について、お互いに情報を提供しあって見識を深めていった。

イベント1日目 野草採取ライド

3月22日、野草採取ライドを開催した。

参加者は募集をかけたが希望者がいなく、門田、(大垣〜新潟470kmロングライドでお馴染みの)浅尾、赤松先生の3人だけで採取ライドを行った。午前中は雨が降ると予報されていたので午後から開始することにしたが、予想外に晴天で一日中雲一つない天気だった。野草採取に必要な装備は、ビニール袋、スコップ、軍手など、最低限のものを持参。

12:00にIAMAS校舎のワークショップ24の正面玄関に集合。浅尾はママチャリで参戦。野草の採取場所は前回記事で言及した通り、野草を口の中に入れても薬剤散布による影響が無いことを役所に確認とれた大島堤サイクリンロードで行う。大島堤サイクリングロードまでは校舎から2.5km程度で自転車で10分で到着した。

大島堤サイクリングロードに進入する坂道で見事に咲き誇るカラシナを見つけた。犬猫の尿がかかっていないであろう場所を選んで、採取していく。採取方法は、ノビルやその他のネギ類は根元から採取した方がよく、葉物の場合は食材となる部分だけをちぎって採取し、ビニール袋に入れる。

カラシナを採取する浅尾

大島堤サイクリングロード進入後に見つけたのはヨモギ、コウゾリナ、ギシギシ、ヒメオドリコソウ、ツクシ。料理人からは「様々な種の草花が混ざると重さで潰れる可能性があるので、似たような種類ごとに袋を分けると良い」というアドバイスを頂いていたので、その通りに複数のビニール袋に分けて採取を行った。

ヨモギ
コウゾリナ(中央の緑の葉)
ヒメオドリコソウ(赤紫の葉)

下見に行った際に大量のひっつき虫が衣服に付着したため、気になる人はビニール素材の衣服が良いと事前に周知していたが、当日はかなり暑くビニール素材の服は着なかった。

13:20ごろに近くの中華料理店で昼休憩をとり、再度採取に出発。

カラスノエンドウとノビルを発見した。

カラスノエンドウを採取する赤松先生

ノビルは塊茎から葉まで食用となるため、スコップを使って根元から掘り起こす。大きな塊茎が採れた時は、3人とも喜びに包まれていた。

目的の野草をある程度採取し終えた後、桜並木の遊歩道を走ってから帰路についた。

参加した浅尾に本イベントから何か得られるものがあったか聞いたところ、視界に入る植物に対して食べることができるかどうかの視点から見るようになったという感想をもらった。

参加者の植物に対する解像度を少し高めることができたイベントになった。

ほんの数時間で結構な量の野草を採取することができた。

採取した野草は、カラシナ、ヨモギ、コウゾリナ、ツクシ、ギシギシ、ヒメオドリコソウ、ノビル、カラスノエンドウの8種類である。

カラシナ
ヨモギ
コウゾリナ
ツクシ
ギシギシ(シュウ酸が多く含まれるため、少量しか採取しなかった。)
ヒメオドリコソウ
ノビル
カラスノエンドウ

以下のように、料理人から野草の保存方法を教えてもらい実践した。土が付いたまま霧吹きをし、上からキッチンペーパーを被せた後その上にもう一度霧吹きをかけて冷気が弱い場所に保存する。光と冷気が強すぎる場所は劣化しやすいので避ける。ノビルだけ、水分が多すぎると葉がしなってしまうので霧吹きは少なめに。

保存加工された野草たち

明日は僕たちが採ってきた野草を料理人が調理して振舞ってくれる。野草の特徴を分析し、それを活かした調理でどんな料理を作ってくれるのか楽しみだ。

次回はプロの野草料理を堪能!特徴を生かした調理で感動の味わいを。

次回公開する野草採取ライド&クッキング 2日目は、4/27更新予定。記事全体の構成は前日譚、1日目、2日目の3つからなる。

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