8月〜10月までクロアチアで滞在制作をしていた帰り道にヨーロッパへ立ち寄って帰国をすることにした。時期的にもヴェネツィアビエンナーレが行われていたため、初ヨーロッパ1人旅ヴェネツィア編が始まったのだ。
マルコポーロ国際空港に到着すると、ヴェネツィアの街中へ入るには水上タクシーか時間が倍ほどかかるバスという選択肢を突きつけられた。乗ったことのない水上タクシーを選択した。
船に30分ほど揺すられながら宿泊施設に近い水上タクシー降り場にて降りた。
クロアチアで50日過ごした重くて大きなキャリーケースが壁面に擦られるほど細い迷路のような路地がヴェネツィアを形作っていることは降りてすぐに身をもって思い知った。
GoogleマップのGPSでさえも路地一つ間違えてしまうほど入り組んでいる。
ヴェネツィアに到着し、宿泊所のマルタさんに連れられ多種多様なプロセッコをたくさん飲まされ、散歩をしていてふと気が付く。自転車も自動車さえも街中を一台も走っていない、むしろ走れないと言った方が正しいのかもしれない。実際にお話を聞いてみると、街中で自転車を乗ること、ましてや手押しでさえも違反行為として罰金100€(¥14000ほど)を取られてしまうのだ。
どうやら一般的に道路を走っているものがヴェネツィアでは水上を走っているらしい。ゴミ収集車も救急車もタクシーやバスも全て水上の乗り物となる。
それでは水上自転車はないのかと調べてみたところ”Venice water bike” という集団が運営をしている水上自転車サービスが存在した。
自転車で漕いだ動力がそのままフィンに伝わり移動することができる。白鳥のサイクルボートと機構は同じだが見た目は露骨に自転車である。2時間で100€で水路を自由にかけまわることができる。だがホームページもつながらず乗ることは断念した。
次回行く機会があれば復活していることを期待していきたいものだ。
ちなみにヴェネツィア郊外であれば自転車は乗りこなすこともできる。