TrailNoteでGPSログを編集

筆者は自転車に乗る時はサイクル・コンピュータで走行ログを取っている。これにはGPSによる位置情報が数秒ごとに記録されており、どのようなルートを走ったかが分かる。センサーを使っていれば、スピード、ケイデンス、心拍数なども記録される。ただし、操作ミスなどでログの修正が必要になることもある。そこで今回はmacOS用の無償アプリTrailNoteを使ってログを修正する方法を紹介する。

ちょうど先日の富士山麓のライドでも、レンタル・バイクにGarmin Edge 830を取り付けていた。ところが、操作ミスで出発後しばらくログを記録しておらず、終了後は自動車での移動も記録していた。一方、同行者が利用していたYAMAPアプリでは、原因不明ながらライドの後半が記録されていなかった。それぞれ不完全であるものの、2つを合わせればライドの全行程になりそうだ。

筆者のログ(左)、知人のログ(右)

そこで、それぞれのログをGPX形式で書き出しておく。そしてTrailNoteでファイル・メニューから「GPXファイルを開く」を選び、筆者のログ(以下、ログA)を選択する。記録されたログが表示されるので内容を確認しよう。この時は基本画面で、右側のアイコンの一番上の地球アイコンが緑色になっている。走行したルートは実線で描かれ、上りは赤色、下りは青色になる。

まずはライド終了後の不要なデータを削除しよう。トラック画面(鉛筆アイコン)を選び、さらにトラック編集(小円と線のアイコン)を選ぶ。これでルートが数多くのトラック・ポイントが線で結ばれて表示される。そこでライド終了時のトラック・ポイントをcontrolキーを押しながらクリックして、ポップアップ・メニューから「この点より後を削除する」を選ぶ。これでそれ以降のデータが消える。

今回は出発地と帰着地が同じ富士急ハイランド前なのでトラック・ポイントが密集している。このような場合は、マウス・ポインタが示すトラック・ポイントの時刻が上部中央に表示されるので、これを参考にして帰着点を探す。あるいはトラック・ポイントのリストを表示して参考にすると良い。このリストで水色の行は移動がなかったことを示している。

次いでライド開始時に記録されていなかった区間のデータを削除する。最初の「休」マークまで赤い直線で描かれているのは、ログがないためだ。そこでログが記録され始めたトラック・ポイントから前を削除する。実際には予め知人のログ(以下、ログB)では、この地点までのログが記録されていることを確認している。つまり、ライド開始からこの地点まではログBを用いることになる。

そこでファイル・メニューから「GPXを追加で開く」を選び、ログBを選択する。これでログAはトラック1として、ログBはトラック2として重ねて表示される。表示メニューのトラック選択やトラック表示を活用して、ログBからログAに切り替えるトラック・ポイントを探そう。適切なトラック・ポイントをcontrol-クリックして「この点より後を削除する」を選べば、そこまでのログが残ることになる。

これでライドの開始から途中まではログBを、そこからライド終了まではログAのデータを使用することになる。ひとつのルートになったように見えるし、ひとつのファイルとして保存することもできる。これにて作業完了!と言いたいところだが、実際には問題がある。このファイルにはトラックが2つ含まれており、Garmin Connectに読み込むと2つのアクティビティとして登録されてしまうからだ。

そこで2つのトラックを結合する。まず表示メニューの「トラック選択」を選んで、現在選択されているトラックを確認する。ここではトラック2(ログB)が選択されている。次に編集メニューの「トラックの結合」から、もう一方のトラックであるトラック1(ログA)を選ぶ。これで単一のトラックになったので、ファイル・メニューから「GPXファイルを保存する」を選び、適切な名前を付けて保存する。

このようにして合成したGPXファイルをGarminやStravaなどに読み込めば、まとまった一つのルートとして表示される。詳しく見れば、前半のYAMAPと後半のGarminとではデータを記録する時間間隔が違うので、不自然ではあるが実用上は問題ないはずだ。同じような手順で、他のログも修正することができる。何らかのトラブルで問題が生じた時は試して欲しい。

ところでGPXは実際にはXML形式で記述されたテキストであり、テキスト・エディタで開いて内容を確認することができる。XMLなので各データの意味は想像できるものの、膨大な数の記号と数値の羅列ゆえに途方に暮れそうになる。ただ、構造は単純で、例えばトラック・ポイントは<trkpt>から</trkpt>までとして並んでいる。簡単な編集ならテキスト・エディタでもできる(かもしれない)。

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