IAMAS(情報科学芸術大学院大学)周辺のお勧めライド、今回は初めて山を登り、揖斐川町藤橋の道の駅を目指す。このルートの起点はIAMASではなく、山に近い揖斐駅としている。これはIAMAS最寄りの大垣駅から揖斐駅までサイクル・トレインが利用できるからだ。もちろん、IAMASから揖斐駅まで17kmほどを自転車で走っても構わない。さらに揖斐駅では電動アシスト自転車のレンタルもある。
このルートでは標高差が120m程度で、ヒルクライムじみた厳しい登坂はほとんどない。緩やかなアップ・ダウンの繰り返しで、平地よりは体力を使うものの、それほど大変ではない。道中には小川や岩清水があるので、喉を潤すこともできる。そして赤い煉瓦造りの水力発電所が見えてくれば、その隣が目的地の道の駅だ。レストランやショップとともに温泉まである。
上記のルートは便宜上「旧道」と呼ぶ県道254号線で、揖斐川の西岸を走っている。自動車も少なく快適だが、台風などの大雨で土砂崩れが起こり、通行止めになることがある。しかも、遅々として復旧工事が進まなかったりする。こうなると揖斐川東岸の国道303号線を走らなければならない。この国道のトンネルはすべて、以下のルートのように迂回可能なので利用するのが良いだろう。
迂回道路も通行止めになれば、トンネルを通行しなければならない。多くのトンネルはガードレール付きの歩道があるものの、最初の新北山トンネルはガードレールがない。ライトや反射材で存在をアピールして漫然運転がないことを祈ろう。ちなみに、通行止めなどの道路状況は国土交通省の道路情報提供システムや岐阜県の道路規制情報で確認できる。ただし、情報更新は頻繁ではないようだ。
このように通行止めに注意が必要ではあるものの、旧道や迂回路は緑が豊かで快適なライドが楽しめる。揖斐川の水も緑深く穏やかで美しい。途中に小型の西平ダムと久瀬ダムがあり、豪快に放水している。道の駅の近くには中型の横山ダムがあり、さらに遡ると日本一の貯水量を誇る大型の徳山ダムがある。豊かな自然と巨大建造物が入り混じる不思議なコースは、この地域の歴史を伝えている。
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