[輪行しませんか?] エア台湾編(2)

前回の記事で旅行の大枠について決めたので、今回は具体的にどんなルートを通るか考えてみる。都市間の移動を伴う3日目と4日目のルートにフォーカスする。

■台北⇔基隆往復(3日目)
距離は片道30km程度で山間部を抜けていくルートではあるが大きいアップダウンはなさそうだ(ルートの高低差はGoogleMapのルート検索で知ることができる)。前回紹介した環島1号線のルートが蛇行が少なく最短で基隆市まで辿り着けそうだ。往路は自走して郊外の景色を楽しみ、到着後に基隆市を散策、復路は電車で輪行して台北に帰る、そのように計画した。

往路の自走するルートを赤、復路の輪行するルートを青で示した。線路が並走するのでトラブルが起きても、最悪電車に乗ればいい。
© OpenStreetMap contributors

地図上星印のあたりからの景色。道路のデザインが高速道路っぽい感じで、日本ではできない走行体験ができそうだ。

■台北→台中移動(4日目)
台中までは160kmほどあるので1日で移動するには電車を活用しなければならない。最初は台湾の第二の都市である桃園市まで自走して台湾の中心地を走ろうと考えた。だがどうにも安全と思える道が少なく不安が残った。

一方、環島1号線のルートをストリートビューで覗くと河川沿いにサイクリングロードが整備されていてとても走りやすそうだ。基隆へのルートに続き、誰かの作ったルートに従うのは少し悔しい。だが素晴らしいルートであることは間違いなさそうなので、今回は長いものに巻かれていこうと思う。途中で鴬歌駅から輪行して台中に向かうと走行距離的にもちょうど良さそうだ。

採用しようと思うルートを赤、断念したルートは紫で示した。台北から鴬歌駅までは35kmほど、余裕があれば桃園まで足を伸ばすのも悪くなさそうだ。
© OpenStreetMap contributors

台北と桃園を結ぶ台湾1号線の様子。大都市同士を結ぶ道路ということもあり、交通量が多い。

台北から鴬歌駅までほぼ途切れることなくサイクリングロードが続く、これは走らないわけにはいかない。

こんな感じで筆者は計画を立てていくわけである。前回の記事で扱った大枠をまとめる部分までは普通に旅行するときと大きな違いはない。違いがあるとすれば、それは今回紹介したスタートからゴールまでをどの交通手段で結ぶか考えるところにある思う。1日で自分がどのくらい走れるか?、電車はどこからなら乗れるのか? 、どこを走ると楽しそうかを考え、ルートを試行錯誤していく。最適解がないからこそ自分で工夫したり選んだりする自由や楽しさがある気がする。

今回行き先に設定した台湾は、コロナウイルスの封じ込めに成功し、新しい生活様式を取り入れた次の段階に移行つつあるらしい。人数は制限されるものの球場に人を入れてプロ野球が行われ、防疫対策(マスク着用、手指消毒、検温の実施など)の徹底された店舗ではすべての業種で営業を許可するそうだ。輪行はもちろんスポーツ観戦、観光といった非日常に飢えているのですぐにでも行きたいところだが、それはまだまだ先の話となってしまいそうである。自転車を整備したり、大垣周辺をサイクリングしながら、計画を実行できる日を気長に待ちたいと思う。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA