5月5日は自転車の日、5月22日はサイクリングの日

5月5日は自転車の日らしい。風薫る五月晴れの休日に自転車で出かける。心躍る素晴らしい一日。これぞ自転車の日に相応しい。これは、1981年5月に「自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律」(自転車基本法)が施行されたことを記念して、5月を自転車月間とし、その期間中の祝日を自転車の日と定めたと言う(Wikipedia)。

つまり、この日はお役所的な設定であり、具体的な根拠や物語に欠ける。しかも、自転車基本法の主目的は駐輪問題への対策だ。自転車の愉しみや利点などは一切無視して、自転車を本質的に迷惑な存在として扱っている。このような法律のもとに制定された記念日を、人々が歓迎するはずがない。かくして、誰も祝福しないどころか、ほとんどの人が自転車の日を知らないのが現状ではないだろうか。

ところで、この自転車月間を推進する協議会が存在している。多くの官公庁の後援を受け、多くの既存団体が参加している。その自転車月間推進協議会が主催する事業のひとつがツアー・オブ・ジャパン。UCI(国際自転車競技連合)公認の8ステージ8日間のロードレースだ。自転車月間開催とは言え、その時期的な必然性はない。そして何よりも駐輪法令との落差に驚く不思議な5月だ。

さらに、5月22日はサイクリングの日だと言う。これまた似たような事情で、1964年5月22日に文部大臣から日本サイクリング協会が認可されたのを記念して制定されている。サイクリング体操は良かったが、自転車事故で重症の会長による新年の挨拶を掲載している不思議団体。同サイトのニュースを辿っても、サイクリングの日に何が行われているのかは皆目分からない。

4月19日のThe Bicycle Dayが、LSDでラリって自転車に乗った日というのもブッ飛んでいるが、5月の官製記念日は堅苦しい印象しかない。個人の自由の象徴たる自転車に対して、万人が一斉に祝うのは変な話だろう。むしろ、人ごとに記念日があるのが相応しい。初めて自転車に乗った日、お気に入りのバイクが届いた日、最高のライドを楽しんだ日、などなど自転車記念日は無数にあるはずだ。

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