自転車によるオートマティスム

オートマティスム(Automatism)は、特に芸術や文学の分野において、無意識の表現を重視する技法や思想です。この概念は、特に20世紀のシュルレアリスム運動において重要な役割を果たしました。シュルレアリスムの芸術家や作家たちは、無意識の心の流れや思考を可能な限りフィルタリングせずに表現しようとしました。彼らは、無意識の中にこそ、真の創造性や人間精神の本質が隠されていると信じていました。このアプローチにより、夢のようなイメージ、不条理なシーン、予期せぬ組み合わせなど、従来の論理や慣習にとらわれない作品が生み出されました。オートマティスムにおける具体的な技法には、自動筆記(自動的に書くこと)、自動描画(無意識的に描画すること)、またはその他の無意識の活動を通じて創造的な表現を行う方法が含まれます。これらの方法は、無意識の深層にアクセスし、新たなアイデアやイメージを引き出す手段として用いられました。

GPT-4による解説

本記事は自転車に乗ってサイクリングしながら思い付いた言葉を口に出し、記録していく実践記である。
オートマティスムはかつてはシュルレアリストたちが自らの無意識を表出するために取り組んでいた手法であり、今回私は移動しながら口頭で自動筆記を行う。

自動筆記(Automatic Writing):

  • 自動筆記は、意識的な思考を排除し、手を自由に動かして書く技法です。
  • 書く内容は計画されず、途中で編集や修正も行わない。
  • このプロセスを通じて、無意識の思考や感情が直接的にテキストとして現れる。
GPT-4による解説

冬の厳しい寒さがほんの少し和らいだある日のこと。自転車に乗って筆者の住む岐阜県大垣市から北部の揖斐川町にある谷汲山華厳寺へ向かった。華厳寺は日本で最も古い霊場巡礼である西国三十三箇所の第33番札所であり、結願の寺として知られている。

先ず自宅から自転車に乗って養老鉄道の大垣駅まで向かった。自転車にiPhoneを搭載し、メモ帳アプリに音声入力にて書き込みを行なっている。口とマイクの位置が遠いせいか上手く音声を認識出来ないため、生成される言葉は少し不気味なものになっている。

Weiboでうがいしたらいい子がいた。戦いをしたので有一どっちパチンコ屋の送迎バスジェルパチンコ屋は現代の広場集合ないからスピード出せる時前そんなに人いないなら間に合いそうでよかったそうだ。養老鉄道チャージした日で使えないのか間に合ってよ。

続いて養老鉄道揖斐駅から谷汲山華厳寺までの道中に口頭筆記によって入力した文章を紹介する。

右に曲がる郵便局と3分の山には霧がかかった。どっちがすごいですね。何か朝もやがかかっているサッカーをしている少年がいますどっち側端決まった明日の匂いがする。少し坂を上っている。東風かなり大きな山を越えるその先に何があるのだろうはい恐竜。ヤマザキショップ日家の前で何か馬生が高揚している田園の中の町。どっち通通。小川のせせらぎ。すごい効果に汗をかく割と立派な公民館雨に出くわすローソン、どっち日石田さんに電話1はい寿司で汚れたような食べて、メモリアル、家族、紅葉に向かって発信喉の痛みを忘れる日道端の湯音ついに坂を登る。まだなだらかな道あぁ意外と中自分。はいはいはいはいはいのはい夏に行きたい星今日はがんばるぞお導きがする端ついてないだけない。どっち。

揖斐駅から山間部へ向かって15分ほどライドすると冬の厳しさが織りなす幻想的な風景が広がっていた。遠くに聳える朝靄がかかった山を眺めながら、刈り終えた田園の脇を進んだ。途中で撮った写真を何枚か紹介する。文中のどの辺りに相当するか当ててみて欲しい。

揖斐駅を出発して一時間ほどで谷汲山華厳寺に到着した。桜と紅葉の名所でピークシーズンには参道に人が溢れ返るらしいが、数えられるほどしか参拝客がいなかった。それが冬の裏寂しい休日を一層荒凉とさせる。

谷汲山華厳寺には胎内巡りがあり、本堂の真下の真っ暗な道の中程にある錠前を見つけることが出来ると願いが叶うと言われている。百円を支払って足元に気を配りながら注意深く進むと暗闇の中で瞼の裏側が明るくなっていくような気がした。錠前を握ると、寺に来るまで散々通り過ぎていく風景の美しさやそこに紐づく感情を口にしてきたにも関わらず、尚も言葉にならなかった自分の欲望がメラメラと燃える。闇の中で僧侶の読経が聞こえた。地上へ戻って曇天の空から漏れた光を浴びたその時、感情や理性で固く守っていた自分自身が殻を破って這い出てきたような気がした。

風景や環境の変化に即応して言語化する私と、意識の核の中に潜む私は同じ私ではあるが、異なる「私」なのかもしれない。旧谷汲駅、路上のマーケット、ジビエ料理のレストラン、温泉を満喫して大満足のまま帰宅した後に数日寝込んでしまい、意識が朦朧とする中でそんなことを考えていた。

数日経っても谷汲という空間が持つ不思議な雰囲気は筆者の心を捉え、どこにも続いていない廃線の線路やショベルカーが削った山の斜面の様子が何度も脳内をリフレインする。再びこの地を訪れたいと思う。

余談になってしまうが、入力した歌詞から楽曲を作る「Suno AI」という音楽生成AIをSNSで見かけたので、揖斐川駅から谷汲山華厳寺までの区間に口頭筆記した文章を読み込ませて音楽を作ってもらった。日本語ではエラーが出て生成が出来なかったが、英語においては生成に成功した。こちらから聴いてみて欲しい。

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