QuickShotでクイックなパンク修理

自転車で避けられない不幸がタイヤのパンク。しかも気をつけていて何ヶ月もトラブルがなかったのに、何の前触れもなく突如としてパンクするからタチが悪い。そこでパンク修理キットをツール・ボトルなどに入れて常に携行する。これを最近はQuickShotにしている。直径3.5cm、長さ10.6cmの円筒形で重量は63gと小型軽量で、これ1本でパンク修理ができるスグレもの。

実際の使用方法は付属の金具をバルブに取り付けて、そこにスプレー缶であるQuickShotのノズルを押し付ける。これで修理剤がチューブに流し込まれてパンクの穴を塞いでくれる。しかも 空気も入るので、そのまま走ることができる。この間僅か20〜30秒。ホイールやタイヤの付け外しはないので手軽であり、タイヤ・レバーなどの工具も不要だ。

そんなQuickShotを試す機会を楽しみにしていたが、幸か不幸か、まるでパンクしない。そうこうしていると、知人が山道でパンクした。当初は予備チューブやパンク修理キットを使ったものの、何かとトラブル続きで上手くいかない。そこでQuickShotを持ち出したところ、能書通りに素早く補修して走り出すことができた。その手軽さと効果は絶大。それまでの苦闘が滑稽に思えるほどだ。

QuickShotによるパンク修理
(本来はホイールを外す必要はない)

もっともいくつか制約があり、フレンチ・バルブのみ対応で、タイヤのサイズは700×18c~32cとなっている。650など多少小さくても大丈夫だろうし、より太いタイヤには倍容量のQuickShot Plusもある。また、対象外ながら過補填に注意すれば、小径車にも使えそうだ。車輪の取り外しが面倒なBromptonでもQuickShotが使えれば有り難い。

対処できるのは直径1mm以下の釘穴なので、大きな炸裂には使えない。また、補填される空気は少なめだから、さらにポンプで空気を入れるか、ゆっくりと走る必要がある。補修剤でチューブが丈夫になるとの未確認情報があるものの、自宅に戻ればタイヤの内側を洗い、チューブを交換するのが良いだろう。あくまで手軽な応急処置と考えるのが無難に違いない。

ところで、自転車旅行をしようとして空港の荷物検査でQuickShotを没収された。引火性があるので飛行機には持ち込めない、手荷物でも預け入れでもダメと言われた。裏面には確かに「火気と高温に注意」と大きく書かれているので仕方がない。それほど一般的な商品ではないので、旅先の自転車ショップで入手できるとは限らないのが辛いところだ。

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