第三者視点自転車用ハンドルバーマウントで360度全天球映像を撮影

Insta360から360度カメラを自転車に取り付ける自撮り棒、第三者視点自転車用ハンドルバーマウント(Third-Person Bike Handlebar Mount)が発売された。これまでは一般的な自撮り棒を工夫して自転車に取り付けても、安定した運用は難しかった。それが360度カメラのトップ・メーカーから自転車用と銘打った専用マウントが登場したのだから、これは期待してしまう。

この製品はプラスティック製のマウントとカーボン製の自撮り棒から構成され、総重量は166gと軽い。マウントは自転車のハンドルバーの中央に2つの留め具で固定し、自撮り棒が水平になるように調整する。自撮り棒の先には三脚ネジ(1/4インチ)があり、カメラを取り付ける。このような取り付けや調整は簡単で時間もかからない。旅先のレンタサイクルで利用するのにも良さそうだ。

Bromptonで走行しながらInsta360 One RS(5.7K360度レンズ)で撮影したところ、舗装道路でもタイル敷の歩道でも路面振動のない安定した映像が得られた。カメラは小刻みに揺れているものの、強力な手ブレ補正処理が抑え込んだわけだ。自撮り棒は30cm弱なので、自撮りとしては短めの距離感になる。もちろん自撮り棒は消えて映らない。撮影後の編集で正面から小惑星風まで変化自在の映像を楽しめる。

当初この製品は華奢で心もとなく感じられた。マウンタが堅牢で自撮り棒が太いほうが安心感があるだろう。しかし今回試したように一般的な道路では問題なく利用できる。ただ、未舗装道路やマウンテン・バイクには不向きとなっており、振動が激しい場合には破損するかもしれない。また、同社の1インチ360度版カメラには対応しないように、重いカメラの使用は避けるべきだろう。

なお、径が小さいBromptonのハンドルバーには問題なく固定できたが、扁平なエアロバーには使えなかった。また、上下にGoProマウントがあるので、サイクル・コンピュータやライトを取り付けることができる。もっともGoPro HERO10を取り付けると、狭角(27mm)でも自撮り棒の先のカメラが映り込んでしまう。とは言え、全体としては完成度の高い便利な製品だと思う。

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