銀(塩)輪車 番外編 LA自転車観察

2021年の年末に、ロサンゼルスに引っ越した。先月分の連載記事はそれによって執筆することができず、休載となってしまった。今月以降はロサンゼルスよりこの銀(塩)輪車をお届けする。今回は番外編ということで前回からの続きではなく、ロサンゼルスの自転車事情に関して、引っ越して以来観察してきたことを写真とともに紹介したい。

アンティークマーケットにて偶然見つけたサイクリングの壁画

実際に私と家族が暮らしている地域は、ロサンゼルスの都市部から南に降ったところにあるトーランスという地域だ。比較的日本人も多かったりと、何かと便利で暮らしやすい街である。大型ショッピングモールや日本人向けスーパー等の商業施設なども揃っているが、基本的に全ての移動は車を用いる。街中の道路などでは自転車も歩行者も滅多に見ない。

トーランスの位置

ただ、海に面しているため、ビーチに近付いていくと自転車を見かけることも多くなる。海沿いの大きな通りにはとても広い自転車用レーンがあり、海を眺めながらのライドには最適だ。通りから坂で降りるとビーチにたどり着くのだが、そこにも広い歩道があり、自転車専用レーンが存在する。ここは自動車も走っていないので、とても気持ち良くライドができる様になっている。今回はこのビーチ沿いの道路で1時間程度のライドをしてきたので、その間に撮影した写真なども紹介する。

レドンド・ビーチ

さて、ライドをするとなると愛車に乗って行きたいところだが、残念ながら現在私の愛車は日本からの船便の中にあり到着していない。これは新型コロナウイルスによって船便の到着が大幅に遅れていることが原因である。これは前々からわかっていたことだったが、昨年の11月半ばに船便を出してから、未だ到着する様子はなく、到着の見通しも立っていない。トラッキング等も基本的にはできない状況なため、辛抱強く待つしかない。

愛車がないため、今回は地元の自転車レンタルショップに行ってみることにした。海沿いの大通りからすぐのところにある、「Beachside Bike Rentals」というショップだ。ここは自転車の販売も行っている様だが、主に観光客等にレンタルをしている。クロスバイクや電動アシスト付き自転車など多種多様な車種がレンタル可能だったが、今回は折角なのでビーチクルーザーを選択した。

Beachside Bike Rental
今回レンタルしたビーチ・クルーザー、もちろんコースター・ブレーキ

身分証を見せるだけの簡単な手続きを終えて無事に自転車をレンタルできたので、すぐに海の方向に向かった。私自身渡米してから自転車に乗ったのは初めてで、この周辺を探検するような形でゆるく海沿いの通りとビーチ沿いの道を漕いでいった。

ビーチ沿いの道へ降る坂

海沿いの通りもビーチ沿いの道も、両方に十分に広い自転車専用レーンがあり、とても安全かつ安心に気持ち良くライドをすることができた。私はよく鵠沼や稲村ヶ崎などでライドを行っていたが、よく自動車とスレスレの距離で怖い思いをしながらライドをしていた。それに比べるとストレスフリーに海と山の景色を眺めながら自転車に乗ることができ、とても快適だった。

自転車専用レーン

周囲の歩行者や他のサイクリストらの交通マナーもしっかりしており、互いに道を譲り合い標識の指示などに従って各々ビーチを楽しんでいる様子だった。自転車の他にもスケートボードや電動アシスト付き自転車に乗っている人もいたが、危険を感じる様なことはなかった。

筆者を追い抜いていく電動アシスト付き自転車に乗った少年たち

ただ、日本でのライドと比べると逆に環境が最適化され整備され過ぎていて、自転車に乗って自らの力で移動しているという感覚は薄れることに気が付いた。どちらかと言えば景色の良いサイクリングマシンで運動しているような感覚で少しばかり違和感を感じたが、決してこれが嫌いという訳ではなく、あくまでもこれまで経験してきたライドと違っていたということである。

今回は1時間という短い時間のレンタルであったため遠出などをすることは出来なかったが、引き続きロサンゼルスでの自転車観察を続け、ライドなども行いたい。銀(塩)輪車の連載は来月から元通りの内容に戻るが、定期的に「番外編」としてこの様な記事も書いていく。

それでは、また。

近々この自転車搭載可能なバスにも乗ってみたい

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