「京都市自転車総合計画2025(案)」に関する市民意見の募集

京都市自転車政策審議会がとりまとめした、表題の「京都市自転車総合計画2025(案)」について,市民の皆様からの御意見を募集しますという告知があったので、市民として意見をとりまとめることにした。

募集開始は令和3年7月19日、つまりこの記事が公開される次の日からなので、今回は計画の内容を概観した上で、どのようなテーマについて意見をまとめていくかを整理していくことにする。

京都市自転車総合計画2025(案)を読むと、計画は4章からできており、1章では京都市がこれまで取り組んできた「放置自転車」への対策の効果から「安全利用」へと進めていくための流れを(1)自転車走行環境の整備(2)ルール,マナーの啓発(3)自転車保険加入の推進(4)駐輪環境の整備と放置自転車対策の推進などの観点から述べている。

とくに、自転車事故の減少や駐輪問題についての改善が効果として書かれており、駐輪環境の整備や車道上に自転車走行帯を表示するなど、設備面での計画の実績があったことが読み取れる。

続いて2章では、これからの計画について「自転車利用者も歩行者等も,安心・安全に行き交うことができ,自転車を通じて生活を更に豊かにできるまちづくりを目指す」という目標が示されている。

ここで指摘したい点として、自転車が走る環境・ハードウェアへの整備がある程度整ってきたため、今度は生活環境にも効果を出していきたいという基本姿勢があるようにみえるが、果たしてそれでいいのだろうかということである。

京都市は現在深刻な財政危機に直面している。当然、これからの自転車と軸とした都市計画についても、財政の絞り込みが不可欠となっていることは容易に推測できる。単にお金がかかるハードウェアから事業を引き上げ、市民の「主体性」のような元手のかからなそうな話題に移行しようとすることが根底にあるのなら、そこは注意をしておかなければならない。

3章では『「自転車共生都市・京都」の実現 ~自転車でつながる,ひと・まち・くらし~」』という、一見しても何をしようとしているのか判然としないコンセプトに向けて、具体的な推進施策が述べられている。3つの柱、10の推進施策が提示されているが、「自転車でつながる」というコンセプト私なりに沿うことで、これらの中から以下の施策に着目した。

  • ライフステージに合わせた自転車安全教育・学習の実施
  • 企業との連携によるルール,マナーの啓発
  • 自転車への思いやり運転についてのクルマの運転者に対する啓発
  • 自転車観光の魅力発信及びルール,マナーの啓発

全体的に啓発系が多いのだが、マナーの啓発という施策にはあまり実効性を感じられないのでそこは置いておいて、ライフステージや世代間(親子など)での自転車環境、日常の通勤や業務における自転車環境、自動車からみた自転車環境、観光のうち主に受け入れ側目線(ホテルや観光地)での自転車環境が、提言を作るときの軸になると考えた。

最後に4章は、計画を進めていく上での評価指標がしめされている。こちらは計画書から該当箇所を引用して以下に掲載する。

ここでの提言は一点、「車道左側通行をする自転車利用者の割合」の目標値が「50%以上」と極めて低い目標値になっている点について正して行きたい。

以上、意見応募のための計画の概要をざっとみてみた。来月の記事で、どのような提言を行うのかの全文を、このサイトの記事で公開する予定である。

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