Bromptonは基本的な形が美しいので、できれば手を加えたくない。一方で数多くのアクセサリーが発売されているので、何かと試したくなる。快適な走行や折り畳みを阻害しないことは大前提。そのようなせめぎあいを思い悩むのも、また楽しい。ここでは筆者が使っている小技的なお気に入りを紹介したい。ちなみに、筆者のBromptonは2014年モデル。年式によって異なる部分もあるので注意して欲しい。
ハンドルバー中央にサイクル・コンピュータ
精神衛生上、サイクル・コンピュータやスマートフォンはハンドルバーの真ん中に取り付けたい。しかしBromptonは中央分の形状が特殊なので適合するアダプタがない。それでは3Dプリンタで作ろうかと考えていたところ、はたと思い立った。検索すると案の定、AliExpressにある。GoPro互換のアタッチメントであり、Garminなど各種マウンターも用意されている。完璧。中華パワー恐るべし。
バー・エンドにバック・ミラー
安全運転のために後方確認は重要。ところが筆者は身体が硬く首も曲がりにくい。そこで自転車にミラーを付けるようにしている。Bromptonならバー・エンドに取り付けるミラーが見栄えが良い。このタイプは何種類かあり、最近はCAT EYEのBM-45を使っている。ウレタン製グリップなら、端から錐などで掘り下げて内部のキャップを外す。これでミラーを取り付けることができる。
ハンドルバーにエルゴノミクック・グリップ
最近はマシになったようだが、以前のウレタン製グリップは安っぽく頼りなかった。ハンドルの振動がモロに伝わってくる。そこで取り替えたのがErgon GP2のロング/ロング。身体の形状に合わせたエルゴノミクス・デザイン。特に掌の下部、母指球などがマッサージされているかのような感覚がお気に入り。角のようなバーは時折体勢を変えるのに良い。キャップを外せるのでミラーの取り付けも簡単。
ハンドル・ポストにドリンク・バッグ
それほど長距離ではないとしても、ライド中に水分補給はしたい。Bromptonにはボトル・ケージ用の穴がないので、RIXEN & KAULのマイクロ・ボトル・バッグAS832を使っている。これは本来はサドル後ろに取り付けるが、ボトル・クリックAM840を使ってハンドル・ポストに取り付けている。巾着式で細めのペットボトルなども安定し、小さなポケットにはスマートフォンなどが入るのも気が利いている。
リア・フレームにワイヤー・ロック
駐輪時には軽量なナンバー式での地球ロックとして、CROPSのSPIDERを使っていた。これは63gと軽いがワイヤー径が2.5mなので本気の窃盗には対抗できない。そこで4mm径のワイヤーが2本入ったCROPSのK3-BIROを導入。これがBromptonのリア・フレームにぴったりと収まる。ほとんど意識しないで済む美しさ。形状記憶なのでケーブルが乱れることない。惜しむらくは屈まないと扱いにくいこと。