横尾忠則が画題にするY字路のような、谷中にあるみかどパンの杉の木を正面から捉え、右側の道の奥から、吉行耕作(前田耕陽)のママチャリが、姿勢を低く疾走してくる。「ゆーさーん、ゆーさーん、やばいっすよー」と絶叫し、みかどパン
Read more自転車に「乗る」ためのレッスン 第1回 二人乗り
そういえば、と思い出して、久しぶりに、河瀬直美『沙羅双樹』(2003年)を見直す。作品前半、主人公の高校生ふたりが奈良町の路地を走るシーンだ。 高校の美術部で、俊が夕をモデルにデッサンするシーンから切り替わる。すこし
Read more自転車に「乗る」ためのレッスン 予告編
メディア・アーティストの藤幡正樹は、自転車の乗り方をテキスト化することの困難さを、あるエッセイに書いている。一瞬「そうかな?」と思わなくも無い。実際、「ハンドルを握り、サドルに座り,ペダルを漕ぐと自転車は動きます」と書け
Read moreCycle ── 自転車をめぐる散文詩の試み その10
「自転車をテーマに詩を書け」と依頼され、それに応えて400文字を書く、という詩の10回目。歌人の田中槐さんから、以前書いていた「自転車に「乗る」ためのレッスン」に関する情報にと、『明日に向って撃て!』に登場する自転車につ
Read more