Apple Vision Proを自転車で運ぶ3つの方法

Apple Vision Proは気軽に楽しめるものの、持ち運ぶのは悩ましい。機材として精巧なだけでなく、ガラスが壊れたりファブリックが汚れたりするかもしれないからだ。付属する前面ガラスを覆うカバーは内側を保護できない。別売のトラベル・ケースは大きく嵩張る。いずれも自転車で運ぶには問題があるので、より良い運搬方法を探ることになった。

Apple Vision Pro トラベル・ケース

できるだけコンパクトなケースを考えると、その最適解はカメラ用のラッピング・クロスであった。ちょうど風呂敷のようにバッテリーごとApple Vision Proを包み込むことができる。クロス自体で前面ガラスについた指紋などの汚れも拭えるのも良い。ヘッドバンドの後頭部が露出するので、これが持ち手になる。肘や小脇に抱えればハイブランドのハンドバッグのよう…とは言い過ぎ。

包むのは簡単。まずクロスを広げて中央にApple Vision Proを斜めに置く。次に前面ガラスからヘッドセットを覆うようにクロスを巻き込む。そしてヘッドセットの内側にバッテリーを置いて包み込む。最後に左右のヘッドバンドを巻き込めば完成。クロスは自然に吸着して安定する。多少の皺がある方が保護性が良さそう。サイズは45cm x 45cmでピッタリ。余裕を持たせるなら55cm x 55cmも良い。

ラッピング・クロスで包んだApple Vision Proは、そのままBromptonの自転車バッグなどに放り込む。バックパックならRaphaのPro Team Lightweight Backpackがお気に入り。小型軽量ながら14インチのMacBook Proも入る。そこにさらにクロスで包んだApple Vision Proも入るのだから驚いてしまう。かなり膨らむのでサイズ的にはギリギリながら、背負ってストラップを締めれば安定感は抜群。

小型軽量で大容量となればユニクロのラウンド・ミニ・ショルダー・バッグは外せない。これにApple Vision Proがピッタリ収まる。半円形で底面が広がる形状はApple Vision Proのためにデザインされたとしか思えない。クロスで包むと入りにくいので、Apple Vision Proをそのまま入れる。上部のジッパーを開けたまま肩がけして歩き、必要となればさっと取り出すのが楽しい。

このバッグで自転車に乗るには斜めがけして、背中の中央に固定されるようにショルダーを短く締め上げる。そう、メッセンジャー・バッグの要領だ。安全のためにバッグのジッパーは閉じておくのが良いだろう。その際にヘッドバンドの側頭部は曲げにくいので慎重に扱おう。ともあれ、このシンプルで慎ましいバッグはミレニアム世代のバーキンであり、デジタル世代のハッシュ・バッグだ。

いずれも小型軽量かつ可搬性を重視したので、耐衝撃性は心許ない。純正のトラベル・ケースでも、転倒すればApple Vision Proを守りきれないかもしれない。保護性能を最重視するなら、大きく重くても頑丈な金属や強化プラスティックのバッグを選ぶしかない。ただ、近い将来には眼鏡サイズになり、さらには体内に埋め込まれるだろう。その日まではバッグ選びが楽しめるわけだ。

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