BMXグラフィティ(2)ストリート・カルチャー

ストリート・アートは、公共の場で行われる芸術表現の一形態であり、多くの場合、無許可で都市環境で行われるものである。グラフィティ、壁画、ステンシル・アート、ステッカー・アート、ウィートペースト、ストリート・インスタレーションなど、さまざまな形態が含まれる。ストリート・アートは、社会的・政治的メッセージを伝えるツールとして使われることが多く、BMXやグラフィティ文化など、都市のサブカルチャーと強い関わりを持っている。BMXにも強いストリート・カルチャーがあり、グラフィティやその他のストリート・アートの形態としばしば交差している。

今後グラフィティを扱う事が増えるため、定義や種類を簡単に説明する。bmxの詳しい定義、説明は次回のBMXグラフィティ(3)で執筆予定。

グラフィティは、スプレー塗料やマーカーを使ってストリートに自分の名前、文字、絵を描く行為である。グラフィティの実践者をグラフィティ・ライターと呼び、70年代のニューヨークでサブカルチャーとして発展した。参考

BMXとグラフィティの最も顕著な交わりは、両者の活動が行われる都市環境にある。BMXライダーは、グラフィティ・アーティストがキャンバスとして使用するのと同じ都市景観(廃墟、都市公園、街路など)を使用する。このようなスペースは、自然と2つの文化と密接につながっている。世界中の都市では、パークの壁にグラフィティ・アートが描かれていることがある。これらは、BMXとグラフィティ・カルチャー双方の反骨精神や創造性を反映していることが多い。BMXに関連するイメージを取り入れたタグやスローアップから精巧な壁画までさまざまなものがある。 

© Teddy Morellec

都市空間だけでなく、ブランド、メーカーもBMXとグラフィティの交差をサポートし、発展させる上で重要な役割を担ってきた。BMXで言うとCult CrewVansSubrosaなどがメジャーブランド、メーカーである。ストリート・カルチャーの要素を製品やマーケティングに取り入れることで、これらのブランドはカルチャーを正当化し促進させてきた。BMXメーカーCult Crewのフォントはグラフィティで書かれたものを使用し、2つのカルチャーの結びつきが強く感じられる。

他にもイギリスの著名なストリート・アーティストであるD*Faceが、Romanceとコラボして制作されたグラフィティ・サイクルヘルメットは£1,000(約17万円)と高額だが完売している事例もある。

インターネットやSNSの登場により、BMXに携わる人たちの認知度や繋がりが高まった。これにより、アーティストが作品を共有し、認知度を高めることが容易になった。BMXの情報を日本語で集めるのは難しいが、エナジードリンクで有名なRedBullはBMXの記事や作品を定期的に制作しており、記事も奇想天外で面白い作品ばかりなので、チェックしてみるのもいい。

RedBull BMXページ https://www.redbull.com/jp-ja/tags/bmx

次回は6月21日に更新。実際に筆者が購入したBMX紹介や、BMX種目ごとの種類や解説をしていく。 

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