本記事ではカーゴバイク化キット制作:1で目論んでいた、車椅子に牽引ジョイントを装着することでサイクルトレーラーとして成り立つかどうかの可能性を試作を踏まえ考えていく。
試作を行う為、車椅子探しから行った。車椅子をフリマサイト等で検索してみると、中古車椅子はは流通量が多く安価に取引されていることが確認できた。筆者もフリマサイトにて試作品のための安価で程度の良い車椅子を入手することが出来た。
車椅子を自ら購入し、改めてサイクルトレーラーの素材としての可能性を考えたが、可能性は十二分にあると感じた。車椅子の部材の接合には溶接とネジ留めが併用されているが、ネジ留めでの接合がメインであり、分解が容易な構造だと確認出来た。さらに上部のベアリングにより360度回転が可能である小径輪はカーブ時等にサイクルトレーラーをスムーズに牽引するために必要な機構である回転軸の代わりにできるのではないかと考えた。
試作品第一号は牽引ジョイントであるアルミの角材をネジと補強のガムテープを使い車椅子と自転車を連結させた。見た目はかなりチープな仕上がりで、接合も不安定ということで試作というか実験作かもしれない。
試作第一号は強度の不足から人はもちろんのこと、荷物等も積載なしの状態での走行だが、見た目とは裏腹に意外にもスムーズに牽引することが出来た。車椅子カーゴバイク計画が間違ってなかったと思わせてくれたが、課題も見えてきた。
課題
小径タイヤが片側だけになり、左右のバランスが均等に取れていない。(S字カーブ字特に)
横方向への変化には機敏に追従するが段差などの縦方向への変化に対応していない。
牽引ジョイントの自転車及び車椅子への固定法はどうするのか。
走行中に目立って感じた課題は上記である。試作第一号の課題は上記以外にも多数あるが、走行中に特に感じた上記課代を解決することができれば車椅子をサイクルトレーラーとして使用することは可能だと考えている。今回の試作を足がかりに引続き車椅子カーゴバイク計画を進めていく。