Cycle ── 自転車をめぐる散文詩の試み その8

「自転車をテーマに詩を書け」と依頼され、それに応えて400文字を書く、という詩の8回目。8回目にもなるとすでに計画は無いのだが、次回のことを意識するとその次の10回目を考えなくてはならず。10回目は11回目の方向性を踏まえなくてはならない。11回目は結論であろう12回目へのブリッジとして重要な意味を持つはずだからと仮定したいのは、12回目で終わりだと予告しようということでなく、今回このまま回数を重ねる記述で最後まで書き切ることへの躊躇に基づく。さすがに出落ち感を拭えない詩がここのところ続いているので、書きながら途中で戦略を変更したのだった。この20、30年の思想動向を振り返れば、随意運動のような行為を本来目的のある行為に求める向きがある。いわゆる「行為遂行性」だが、サイクリングこそパフォーマティヴの最たるものではないかと思う次第で、まぁそういう感じを読ませたいという趣旨が今回の詩なのかも。

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