夏はビンディング・サンダル

熱帯化した日本の夏、灼熱の炎天下を自転車で走るには少しでも涼しくなる工夫をしたい。そこで裸足にサンダルはどうだろう。靴下とサイクリング・シューズは熱がこもり汗で蒸れるが、これなら風通し良く快適だ。しかもビンディング対応のサンダルもある。筆者はシマノのSD5(SH-SD501)を最近購入して気に入っている。ありそうでなかった、なさそうであったフットウェアだ。

このサンダルは厚めのソールにSPDクリートを取り付け、2本のベロクロ・ストラップで足を固定する。レース用SPD-SLシューズほどのタイトさはないものの、しっかりとホールドしながらも開放的な装着感が素晴らしい。足首や足の甲の肌触りや、足裏の接地感も良好。クリートが地面にあたることもない。服はTシャルに短パンだろうか、街乗りでもグラベルでもイージー・ゴーイングだ。

さらに夏ならではの水冷式ライドにも適している。公園や川などで水を浴びて身体を冷やしながら走ることだ。この時に靴下とシューズの内側を濡らすのは不快だが、裸足にサンダルなら何の問題もない。頭から爪先まで冷たい水を浴びよう。水の冷たさに震え上がり、走り出して風を受ければ気化熱で爽快極まりない。雨に打たれても気にならない。ただ、日焼けは嫌かもしれない。

ところで、シマノのビンディング・サンダルは以前から存在していて、2020年には25周年記念モデルSD-501Aが発売されている。他にもサンダルとシューズの中間のようなシマノのSH-CT46LGやキーンのCommuterなどもあるが、いずれも絶版らしく入手困難。サンダルでビンディングという盾と矛のような印象の悪さが災いしているのかもしれない。だが、気楽な夏ライドに一度は試す価値があると思う。

2 comments

  1. 記事読みました。私も夏場の遠征で使っています。記事のとおりです。も少し選択肢があったら勧めやすいのにほぼ一択ですよね、一度5月に秋田から滋賀まで日本海走ったとき、シューズが濡れて冷たくてやってられなくなったのでたまたま持ってきていたサンダルで走りましたら、すぐに乾くので助かりました。

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