これまでにGarmin Connectを用いてサイクリング・コースを作成した(前編、後編)。作成したコースはURLやWEBサイトへの埋め込みで共有できるものの、少々役不足かもしれない。それは周辺の見所や飲食店といった周辺情報が十分に提供できないからだ。そこでGarmin ConnectのコースをGoogleマップのマイマップに移そう。これで当該箇所の名称だけでなく、説明文や写真を加えることができる。
Garmin Connectのコースをダウンロード
まず、コンピュータのWEBブラウザでGarmin Connectを開く。そして作成したコースを開き、GPX形式でダウンロードする。ここでは新しい自転車施設BLOCK47から周辺のストリート・アート(壁画)を巡るコースを題材にしている。ダウンロードしたファイルは「COURSE_91099181.gpx」などと素っ気ないので、コース名を付加しておくと後にコースが増えた時に混乱しなく済む。
Googleマップのマイマップを作成
次にGoogleマップを開き、「マイプレイス」から「マイマップ」を開く。そして新しい地図を作成し、コースをインポートする。先ほどのGPXファイルを読み込めば、コースが現れる。ここで地図の名前を付けておく。なお、コースを選択すると数多くのポイントが現れ、ポイントをドラッグすればコースを変更できる。ただし、必要であればコース修正はGarmin Connectで行うのが良いだろう。
マーカーの追加
マイマップではマーカーを打って、その地点の情報を表示できる。マーカーには名称と説明文、そして色付きのアイコンが設定可能。さらにマーカーには画像や動画を含めても良い。また、飲食店などGoogleマップに登録されている地点は、そのままマーカーとして追加できる。このマーカーもGoogleマップでの情報に加えて、独自の説明や画像、そしてアイコンを設定できる。

これで良ければ「保存」をクリック。
既存マーカーの利用
飲食店などGoogleマップに登録されている地点は、そのままマーカーとして追加できる。このようなマーカーには住所や電話番号、ホームページ、評価、写真などが自動的に含まれる。また、元々のGoogleマップへのリンクもある。しかも、他のマーカーと同様に説明や画像を追加できるし、アイコンと色も設定できる。つまり、Googleマップの情報と独自の情報が合わさったハイブリッド・マーカーだ。
レイヤーの活用
マイマップのレイヤーは情報を整理するのに便利だ。例えば、コース、見所、飲食店、走行情報といったレイヤーなどを作って該当するマーカーを分類すると良い。利用する人はコースだけをみたり、飲食店を重ねたりできるわけだ。同じマイマップに複数のコースを登録して、レイヤーを切り替えて表示することも考えられる。なお、コースやマーカーはドラッグすれば、異なるレイヤーに移動できる。
マイマップの共有
このようにしてマイマップを作成すれば、他の人に使っていただけるように共有しよう。まずは他の人が分かりやすいように名称などを整え、最初に見せたい領域をデフォルト・ビューとして設定する。そして共有を有効にすれば、マイマップへのURLや埋め込みコードを取得できる。このURLはTwitterなどのSNSで投稿できるし、埋め込みコードはブログなどWEBページの一部として表示できる。
埋め込んだマイマップ
複数ツールの連携
以上のようにGamin ConnectとGoogleマイマップを使ってコースを作成して共有する方法を紹介した。これはGamin Connectではコースポイント(マーカー)の表現力が弱いためだ。一方、Googleマイマップではコース作成機能が十分ではなく、特にGamin Connectのように道なき道を設定ができない。そこで各ツールの長所を活かして連携させて、より良いコース情報を提供しようとしたわけだ。