自転車洗車整備サービスのトライクル訪問記

自転車の洗車と整備の専門店、トライクル(TRYCLE)を訪ね、洗車の様子を見学させていただいた。自転車くらい自分で洗えば良さそうだが、ついつい億劫になる。グラベルで泥まみれなのに、忙しさで時間が取れなかったり、手際良く洗える場所がなかったりもする。しかも素人作業では、きちんと洗えているか心許ない。そこでプロフェッショナルなサービスが注目されている。

トライクルはJR南武線の矢野口駅から徒歩数分のこぢんまりとした店舗。洗車スペースでは車輪を外した自転車をワークスタンドに載せ、手慣れた様子のスタッフが洗車を進めている。ハケで細かな隙間に溜まった埃を掻き出し、車体を白い泡で包み込んで洗い上げ、最後に車体をワックス・コーティングで仕上げる。手際良い作業に感心するとともに、潔癖症を掻き立てかねないほどムズムズしてくる。

洗車の所要時間は30分で、料金は3,300円。WEBサイトで予約ができる。多摩川サイクリング・ロードから自転車ですぐに辿り着けるので、休日ライドを兼ねて洗車に来る人も多いらしい。待ち時間にランチやカフェをするのも良さそう。営業時間は8時間なので、1日に最大16台の洗車が可能。実際に16台を洗車した日は休む暇もなくヘトヘトになったそうだ。

またトライクルでは自転車の修理や整備サービスも行っている。タイヤ交換など簡単な整備から、すべてのパーツを分解して洗浄するオーバーホールまで可能で、事前に相談にも乗ってもらえる。店内には整備のために預かった自転車が所狭しと並んでいる。トライクルは自転車販売店ではないがゆえに、どのメーカーの自転車でも、どの店舗で買った自転車でも対応してくれるわけだ。

このような事業形態は自転車ショップの未来を示しているように思える。誰もがオンラインで自転車を購入するようになり、移動や移住によってライフスタイルが変化するからだ。購買と保守を限定する旧来のショップは立ち行かなくなる。そのような時代に必要とされるのはトライクルのようなオープンなショップとそのネットワークに違いない。地域に根差すと同時に他地域との連携を実現して欲しい。

洗車について教えていただいたスタッフの荻田晴さん

ところでトライクルは2020年6月に立川で開業している。同年5月にオープンした大阪のラバッジョと並んで自転車洗車サービスの草分けだろう。ただ、新型コロナウイルスの感染予防のために人々が外出を控え、入居していた施設の契約が終了して移転を余儀なくされるなど、運営に苦労されたに違いない。それでも底抜けに明るい店長と凄腕のスタッフの雰囲気は、何度も来たくなる魅力に溢れていた。

お話を聞かせていただいたトライクル代表/店舗責任者の橋本規行さん

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