環境に感応する自転車ライト

自転車にライトは必携。夜間の薄暗い道路では、ライトがなければ心細い。いや、気持ちの問題ではなく、無灯火は危険であり、道路交通法違反だ。道路の状態が分からないので、路面の凹凸にタイヤを取られるかもしれない。また、接近する自動車の運転手から自転車が見えにくいので、追突してしまうかもれない。夕暮れて薄暗くなれば、早めにライトを点けておきたい。

一方、昼間であればライトは無用の長物であるものの、トンネルを通過する時は点灯しなければならない。この時、一旦停止してライトを点けるのが模範行動。あるいは、手を伸ばしてスイッチを押す。いずれも簡単なようで、なんとも面倒に思えてしまう。快適に走行している時に停車するのはリズムを崩すし、ライトに手を伸ばすのは姿勢を崩すからだ。

そこで、筆者のTrek Madone 9.9はフレームやハンドルが特殊形状なので、専用マウンタのBlenderを使ってフロントにBontrager Ion 700 RT、リアにFlare RTを取り付けている。さらに、バー・エンドには無線コントローラTransmitr Wireless Remoteを装備。これで両方のライトを同時に点灯や消灯ができる。僅かに手を動かすなので手軽であり、姿勢も乱れない。

これらの無線通信はANT+を用いている。そう、Garminが熱心なプロトコルだから、そのサイクル・コンピュータも対応している。以前の記事のように、レバーでライトを点灯させることも可能。さらにEdgeには光センサーが備わっているので、周囲が明ると明るいとフラッシュ(点滅)、暗くなると常時点灯するように設定できる。これでライトの操作が不要になる。素晴らしい。

だが、これらを買い揃えるとン万円もかかってしまうし、設定も利用も大袈裟だ。ところが、いわゆる中華ライトには自動点灯する製品が少なからずある。その一つ、Shenkyの自転車ライトは光センサーによって点灯を調節するだけでなく、振動センサーによって静止状態が続けば自動消灯し、USBの給電ができるなど機能性が高い。しかも価格は10分の1以下だ。侮れない。

また、リア・ライトはCatEyeのSolarを使っている。この製品は暗くなれば自動点灯するとともに、静止状態が続けば自動消灯する。つまり、光センサーと振動センサーによって周囲の状況や自転車の状態を判断している。さらに上面のソーラー・パネルで自動充電する。取り付ければ、後は何もしなくても良いわけだ。ただし、光量が乏しいので視認性が低いのが残念。

30年ほど前になるが、メディア・ラボを創設したニコラス・ネグロポンテは、コンピュータ最大の欠点として、ユーザの状態を知らないことを挙げた。機械は周囲の状況に応じて適切な動作をすべきと説いたわけだ。だから、環境に応じて点灯や消灯をする自転車ライトは正義だ。むしろ、自動動作しないライトが多いことに憤りを感じる。人が判断したり、操作するのは愚の骨頂なのだから。

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