本当に自転車が好き。どうして自転車が好きなのか。自転写像は、それぞれの活動に寄り添いながら「好き」という言葉の中に隠れている、自転車との無数の接点を紐解き、現在の活動(風景)を自転車から見つめる(眺める)企画である。
自転=自ら回転し、転がりながら進んでいくこと。写像=その転がる様子を現在の時点から写し取り、像として残すこと。そんな思いから、キュレーター、アーティスト、デザイナーなど、芸術・文化に関わるクリエイティブな、そして憧れのサイクリストをデイジーチェーンの用につなげて行くことが狙いだ。今回はキュレーターの澤隆志さん、そして写真家の丹野篤史さんにお話を伺った。
澤さん、丹野さんは、自動車の免許がなく、自転車が単純に「身近で便利な移動手段」であり、生活の一部として、自転車が存在しているだけだと話す。免許が無いから自転車なのではなく、自転車が良いから免許がないのではないだろうか。
対話の中で、澤さんはディレイラー(Derailleur)を引用した話をされていた。ディレイラーは自転車のチェーンを別のギアにかけて変速させるための装置である。ディレイラー(Derailleur)という言葉は、フランス語のdérailleurが語源で「dérailler」(脱線する、レールから外れる)という言葉が由来である。
私たちは常をどのように脱線し、新しい価値を見出し、新しい視点から何に意識を向けていくのかが問われていまる。常に動きの中にある私たち、そしてライドはその当たり前の出来事をより顕著にさせる。
止まらない時間の中で、移動そのものを目的とし、さまよい、整備された国道だけではない素晴らしい脇道を発見する澤さんの発想。止まることのない時間の中で、移動する身体と向き合い、写真という表現技法と通じて、即興的に時間を固定させる方法の丹野さん、お二人の魅力的なお話をどうぞご視聴ください。
冒頭5分 自転車像01|澤 隆志(キュレーター)・八嶋 有司(アーティスト/クリティカル・サイクリング)
冒頭5分 自転車像02|丹野 篤史(写真家)・八嶋 有司(アーティスト/クリティカル・サイクリング)