Bromptonに冬タイヤSchwalbe Winter

冬の雪道を走るために冬用のタイヤに履き替える。それはクルマだけでなく、自転車にも用意されている。しかも、小径車輪で心許ないBrompton用もあるのだから、どの程度の雪道性能があるのか試したくなる。ちょうど朝から雪がちらつく絶好のチャンスに取り出したのはSchwalbe Winter 16 x 1.2、泣く子も黙る72個の金属ピンが埋め込まれたプチ・スパイクなタイヤだ。

Schwalbe Winter 16 x 1.2タイヤ

Bromptonは洗練された使い勝手ではあるものの、腑に落ちないのは車輪の取り付けだ。クイック・リリースのような手軽さはなく、特に6速モデルは分かりにくく手間がかかる。そこで筆者自身の備忘録を兼ねて、Bromptonの車輪と取り外しとタイヤ交換の手順を紹介しよう。必要な道具は10mmのスパナとタイヤ・レバー、それに空気ポンプだけだ。

Schwalbe WinterタイヤとBrompton Toolkit(中央)

まず、前輪はタイヤ(チューブ)の空気を抜いておく。空気が入ったままではブレーキ・レバーから抜けず、フォークから前輪を取り外せないからだ。また、Bromptonの前輪は左右の区別がないようだが、念のために左右の印を付けておき、同じ向きに戻すようにする。Schwalbe Winterは左右の区別(回転の方向)があるので、取り付け時に正しい向きになるように気をつけなければならない。

前輪中央のナットをスパナで回して外し、ワッシャーやツメ付き金具なども外す。
取り外した順に部品を並べておく。これは前から見たところ。
フォークから前輪を外し、タイヤ・レバーを使ってタイヤを外す。
交換する冬タイヤをタイヤ・レバーを使って取り付ける。

冬タイヤに交換すれば、前輪をフォークに取り付けて金具で固定する。これは取り外しとは逆の手順になる。次に後輪の取り外しのために、後輪もタイヤ(チューブ)の空気を抜いておく。また、シフト・ワイヤーやチェーンが緩くなるように、ギアを重くシフトしておく。具体的にはハンドルにある左右のシフト・レバーをそれぞれ内側に倒せば良い。

前輪と同じように、後輪の左側は中央のナットをスパナで回して外し、ツメ付き金具を外す。
後輪の右側は、最初にロッド・リングを(1)と(2)の順番で回して外す。
(3)のリングを外してから、(4)のナットをスパナで回して外し、その内側のワッシャーも外す。
(5)のチェーン・テンショナー(黒く大きなプラスティック部品)を外す。
(6)のナットをスパナで回して外し、その内側のツメ付き金具も外す。
取り外した順に部品を並べておく。これは後ろから見たところ。
フレームから後輪を外し、タイヤ・レバーを使って冬タイヤに交換する。
取り外しとは逆順に後輪を取り付けて固定する。チェーン・テンショナーは取り付けてから、矢印の方向に回転させてチェーンをかける。

以上で、Bromptonの前輪と後輪のタイヤ交換が完了した。一番苦労したのは冬タイヤの取り付けで、これは材質が硬いために、力を入れて少しずつタイヤをホイールに押し込む必要があった。車輪の取り外しと取り付けは、一度経験しておけば二度目からは要領良くできるだろう。タイヤ(チューブ)がパンクした時にも必要になる。なお、モデルや年式によっては部品の違いがあるかもしれない。

それでは最後に、空気ポンプでタイヤ(チェーブ)に空気を入れる。Schwalbe Winterの空気圧は65〜115psi(4.5〜8.0bar)。普段は最大空気圧まで入れるのが好みだが、雪道に対してはどうであろうか? さっそく外へ駆け出そうとして気がついた。雪が積もっていない。気温は氷点下ではなく、地面に落ちた雪は溶けるだけだ。苦労して交換した冬タイヤの出番ではない。泣きながら笑うしかない。

【追記】翌朝も雪は積もらず、幹線道路は水に濡れている状態。僅かにシャーベット状に雪が残っている側道での試走では、スパイク・タイヤらしい大仰な走行音が頼もしく、安定感もあった。逆に普段なら軽くペダルを漕ぐところを、少なからず力が必要なのは接地抵抗が増しているからだろう。正確には同じ路面をノーマル・タイヤと乗り比べなければならないのが悩ましい。(2020.12.16)

【追記】翌々朝まで雪は降り続き、人通りの少ない歩道では2〜3cmほど雪が残っていた。知人から借りたノーマル・タイヤ(Schwalbe Marathon)のBromptonでは、特に後輪が横滑りして安定して走行することができなかった。同じ道を冬タイヤのBromptonではふらつくことなく走行できる。ただし、少々心許ないことも確かなので、より深い雪やアイス・バーンでは気を付けるべきだろう。(2020.12.17)

【追記】通常の乾いた路面での冬タイヤでは、バリバリと異音を発しながら走ることになる。路面抵抗も大きく少なからず疲れてしまう。再び雪が降り積もる可能性はあるが、ノーマル・タイヤに戻すことにした。その際に気がついたことに、Schwalbe Winterには(Schwalbe Marathonにも)回転方法の指定があった。初出時には向きがないとしていたので、お詫びして訂正しておく。(2020.12.22)

Schwalbe Marathon(上)とSchwalbe Winter(下)
タイヤの側面に回転方向(左向きの矢印とROTATION)が記されている

7 comments

  1. 転ばないようにお気をつけください。
    雪道をブロンプトンで走る勇気はないです…

    私も最近、ブロンプトンのタイヤを替えましたが、脱着はどちらもタイヤレバー無し(素手)でできました。
    Brompton Green Label→Continental Contact Urbanです。
    とはいえ、私のは2009年式でシングルウォールリムだ、ということも関係しているかもしれませんね。

    1. コメントありがとうございます。私も小径車は雪道に適していないと思うのですが、反論するかのように冬用タイヤが発売されていることに興味を持ちました。とは言え(事故後の体調が万全ではないこともあり)安全な場所で気をつけて軽く試走することを考えています。

      ところで、素手でタイヤ交換とは凄いですね〜私はノーマル・タイヤでもできません(軟弱)。

  2. >ところで、素手でタイヤ交換とは凄いですね〜私はノーマル・タイヤでもできません(軟弱)。

    チューブレスをたくさん扱う中で、なんとなくコツが分かってきました。力の問題ではありません。
    ビードをリムのセンター=リム内周の直径が一番小さいところに置くことを意識すると、割と簡単(にできるものが多い)です。タイヤレバーでチューブを傷つけるのが嫌なので、無理の無い範囲では極力素手で脱着しております。

    1. なんとなく分かるような気もしますので、ノーマル・タイヤに戻す時に試してみますね。

      1. ノーマル・タイヤに戻す際に素手で取り組んでみました。アドバイスいただいた点は分かるような気がしましたが、10分ほど奮闘して諦めました。軟弱でスミマセン〜笑。

  3. いい具合なんですね…こちらはめったに雪も積もらず、積もったとしても700x38cのブロックタイヤ車があるので、その場合はそちらに乗ります。

    ところで、赤松さんのブロンプトンはマッドガードが無いんですね。あると雪で詰まるんじゃないかと拝見していて思いました。

    1. Bromptonは納車時にマットガードを外してもらいました。見栄え的にマットガード苦手派です笑。

      これとは別に究極の雪上車構想があります。ただ、この辺りもそれほど雪が積もらないので、どうなることやら。

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