雨の日はボンチョで

自転車が苦手とすることのひとつは雨だ。徒歩でも自動車でも雨は憂鬱だが、傘もさせず幌もない自転車となると尚更辛くて仕方がない。レイン・スーツなどを着れば雨に濡れないとは言え、これは暑苦しいし、出掛けた先で脱いだ後が大変だ。防水性素材は次々と開発されているものの、決定打は未だない。そのような雨模様の中、ユニークな発想で作られたのが、VanMoofのボンチョ(Boncho)だ。

ボンチョを円形ケースから取り出すと、生地の周辺に縫い込まれた弾力性のあるワイヤーによって一気に広がる。まさしく中南米の民族衣装ポンチョのように、これを頭から被って自転車にまたがる。この時にワイヤー部分の布紐をハンドルバーに引っ掛ける。これでテントを張ったような状態になり、腕や上半身に密着せず、下半身から足元も濡れにくくなる。下方が開いているので、通気性も確保される。

一見、昔からあるレイン・ケープに似ているが、ボンチョはワイヤーで支持するテント的な構造によって、傘をまとっていると言える。強い雨風は無理だが、多少の雨なら快適で楽しいことこの上ない。自転車から降りれば、ボンチョの水を切って丸めてケースに入れる。ケースは密閉性が高いので、残った水が漏れ出すこともない。雨中のライドの快適性とともに、手軽に利用できる仕組みが素晴らしい。

このボンチョは、2016年初頭に行われたクラウドファンディングによって入手した。開発元であるVanMoofはオランダの自転車メーカーで、後に日本向け電動アシスト自転車の投入で知られるようになる。しかし、日本ではボンチョを取り扱っていない。比較的安価であり、人気を呼びそうなだけに残念に思える。本国のオンライン・ストアではUS$78(約8,600円)で販売されている。

なお、ボンチョを畳んでケースに収めるにはコツがいる。その手順はGIFアニメで公開されている。慣れるまでは意外に難しいが、見よう見まねで適当に畳んでも大丈夫だ。今後は、さらに手軽に畳めて、より小さく収納できることが望まれる。Bromptonならフレームに収納して、突然の降雨にも対応できるようにしたい。このようにして自転車の弱点を克服しよう。雨に唄いながら自転車に乗りたいのだから。

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