Sound of Cycling RELOADED:#01 サイクリング音楽化プロジェクト再始動

”サイクリングを音楽にする”プロジェクト「Sound of Cycling」を再始動する。2023年に進めていたこのプロジェクトは、作品として形にはしたものの、機能や完成度は思い描いていた構想にはまだ遠いものであった。そこで、進化版として「Sound of Cycling RELOADED」を始動し、制作過程を伝えていきたい。

Sound of Cycling RELOADED!

再始動の要因はいくつかある。まず、2023年の「Sound of Cycling」では、当初の構想を十分に実現できなかったことが心に残っていた。ここで生成した音が本当に「音楽」と呼べるのか、またサイクリングの多様な状況と奏でられる音が実際に連動しているのかを、より確かな形で構築したいと考えていた。

さらに、当時メインで使用していたWindows PCはスペック不足でWindows 11への移行が不可となり、Windows 10のサポートが終了するこの10月に実質的に利用できなくなる(スタンドアロンで動かせなくもないが……)。また、センサーとして使っていたiPod touchも寿命を迎え、ハードウェア的な限界が明確になった。今であれば、より最適なハードウェア環境で実装できると考えた。

加えて、現在のAI環境の進歩がある。2023年当時から制作過程でAIを活用していた。壁打ちやシステム構成の相談に使っていたが、ハルシネーションもまだ多かったように思う。現在のより進化したAI環境であれば、さらに高度で効率的な進め方ができると期待している。

イメージビジュアルを作ってみた。合成ではなく、実際に寝かせた自転車の上に楽器(ギタレレ)を置いて撮影している。サウンドホール中心と後輪車軸中心を合わせるとチェーンステーとネックの長さがちょうど同じくらいになる(実用性のないTIPS)

音楽化の整理

改めて「音楽化」を整理してみる。

走行データを音へ変換するだけで充分か。何に注目すべきか。設計は三層で捉える。

1.入力は速度や回転などの運動データ、あるいは勾配や風などの環境データ
2.中間は音楽理論に基づく変換則(が、音楽理論は持ち得ていないので「感覚」になりそう)
3.出力は実時間で安定した音像であるか

まずは入力しうるデータを洗い出す必要がある。

以下はAI(Perplexity pro:モデルはGPT5を使用)で出力したリスト。運動データと環境データの観点で出力している。

正直なところ自分の知識の範疇では出てくるまで時間がかかりそうな項目も瞬時に出てきた。もちろんすべて取得するわけではないし、どうやって計測するんだよ、という項目もある。これらの要素同士の掛け合わせでどんな音が生まれるのかを探る工程は、無数のサンプリング素材を組み合わせ、唯一無二のトラックを構築する作業にも似ている。

さてどうするか

前述のリストはほぼ破綻なくAIが出してくれた。確実に数年前より速く精緻なものが出てきた。このように環境も進化しており、よりよいものができる予感がする(予感だけ)。サイクリングを音楽化したいという大前提は変わらないものの、作品のありかたや、システム構成、ハードウェア構成、技術な課題の解決、など課題は山積みである。その時々の進捗をこれから数回にわたりお送りする。悪戦苦闘ぶりを見守っていただければと思う。

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