本システムの課題解決には、スマートフォン単独で実行可能なアプリケーションの開発が必要である。しかし、アプリ開発経験の乏しい筆者にとって、iOSとAndroidアプリの直接的な開発は困難であると判断した。そこで、まずはWebベースでのアプリケーション開発を試みることにした。
開発プロセス
1.コードの移行
従来Pythonを用いて記述していたコードを、HTML、CSS、JavaScriptを用いてWeb環境に移行した。
2.デモバージョンの作成
技術的制約を考慮し、まずはデモバージョン1を作成した。このデモバージョンは以下のURLで確認可能である。
https://zumisio.github.io/real-time-bgm-project.github.io/
主要機能
1. 物体検出機能 : 物体を検出すると、A440（正弦波）が鳴り、ボリューム表示隣の円が緑色に点灯する。
2. カメラ切替機能 : スマートフォン使用時、「Change Camera」ボタンにより内カメラと外カメラの切り替えが可能。
3. 検出結果表示 : 最新5件の検出物体をResult欄に表示。
今回Webベースでプログラミングを行い、即時にスマートフォンで検証可能なシステムを構築した。これにより、素早い開発サイクルと検証プロセスが実現された。
今後の課題
1. ユーザーインターフェース、デザインの改善
2. サウンドシステムの拡大
3. 物体検出精度の向上
今回では、Webベースアプリケーションの開発を通じて、スマートフォンでの実行可能性を確認した。今後は上記の課題に取り組み、より完成度の高いアプリケーションの開発を目指す。