オリジナルBromptonフロント・バッグ

Brompton用フロント・バッグはワンタッチで着脱できて、重くてもハンドルを取られない優れた機構を持っている。これはバッグ底面の装着部でハンドルではなくフレームに装着するからだ。背面には堅牢なフレームが入っていて型崩れしない。このような専用バッグは使い勝手が良いものの、機構が嵩張り、価格が高く、種類が限られる。しかし、一定の条件を満たせば、専用ではないバッグも利用できる。

このことに気づいたのは、IKEAのSLADDA自転車用バッグ。このバッグの片面は上下が空いたカバー構造を持っている。これはスーツ・ケースのハンドルに固定するキャリー・オン機構だろう。その幅30cm弱。そこでBromptonトート・バッグのキャリア・フレームを抜き出せば、見事にSLADDAバッグにあてがうことができた。Sハンドルにはバッグの縦幅が大きいので、Mハンドル向きだろう。

このキャリア・フレームは専用バッグから抜き出しても良いし、修理部品として購入することも可能。そして、キャリー・オン機構を持つカバンなら何でもBromptonで使えることになる。ただし、スーツケースのハンドルの幅は十数センチなので、バッグの開口部も同程度であることが多い。そこで、AliExpressで幅20cmの中華キャリア・フレームを購入した。価格も安い。流石である。

これでキャリー・オン対応なら、手軽なお買い物バッグや堅牢なビジネス・バックをBromptonバッグ化できる。可愛いショルダー・バッグやアウトドア系のバック・パックでもキャリー・オン機構があったりする。ただ、バッグの開口部が狭くてキャリア・フレームに入らない場合もあるので要注意。開口部が広くて安定しない場合は、補助ベルトで固定すると良いだろう。

このようなバッグは、専用バッグのように背面全体にフレームが入っていないので、堅牢性には劣る。しかし、フレームから抜き出してバッグだけを持ち歩けるのは素晴らしい。偶然にも本日2019年10月12日に、折り畳み機構を中心としたBromptonの特許が時効となるらしい。純正の専用バッグだけでなく、ユニークなアイディアでフロント・キャリアが活用されることを期待したい。

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