かつて予言された未来に自転車は存在するのだろうか? その例を1969年に刊行された謝世輝著「2001年の世界」に探ってみよう。これは21世紀の社会と生活を予測した子供向けの未来書だ。高度経済成長が続き、科学技術があらゆる
Read more生活圏から始まる冒険のための都市グラベル・暗渠サイクリング
自転車遊びには一つのジレンマがあると思う。それは、走行能力や機材グレードの向上に伴って「より遠くへ行くこと」が支配的な尺度になり、自分の生活圏が楽しみの空白地帯と化してしまうことだ。このジレンマから脱する方法の一つとして
Read more新型コロナウイルスと自転車:道路編
要約 新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により電車やバス、自動車の利用が減少する中で、徒歩や自転車での移動が重要になった。 このために、欧米では道路の一部を自転車や徒歩での移動のために転用している。具体的には障壁物を
Read more[Cyclist’s Cycles 自転車家12ヶ月] 5月(後編)
自転車漫画「のりりん」の第1話では、自動車が趣味である主人公が、自転車に乗っている人が嫌いである理由を告白している。その理由のいくつかをセリフから抜き出すと 「スポーツだか移動手段だかはっきりしない」 「非日常を無理やり
Read more[Cyclist’s Cycles 自転車家12ヶ月] 5月(前編)
5月 自然と共にロードバイクで走る人を自転車家と名付けて、一年を通じた道路上での自転車家の姿書き綴ってきた。その一年間をペダリングに例えるならば、今日はクランクの上死点だ。 自転車を漕いでいるときにペダルに乗った足が一
Read more[輪行しませんか?] エア台湾編(2)
前回の記事で旅行の大枠について決めたので、今回は具体的にどんなルートを通るか考えてみる。都市間の移動を伴う3日目と4日目のルートにフォーカスする。 ■台北⇔基隆往復(3日目)距離は片道30km程度で山間部を抜けていくルー
Read more[Cyclist’s Cycles 自転車家12ヶ月] 4月
2020年4月19日 フィールドノート 前日の夜に降った雨は朝方には降り止んでいた。路面はまだ乾いていないので、空気はひんやりとしているが体感気温は低くはない。クロモリフレームのロードバイクを部屋から出し、出発前に空気圧
Read more[輪行しませんか?] エア台湾編(1)
新型コロナウイルスの影響で自由に外出、旅行できない状況が続いている。もちろんこの連載で取り上げている輪行も公共交通を利用するわけだから例外ではない。そんなわけだから、今回はレポートではなく、あえて事前のプランニングについ
Read more[Cyclist’s Cycles 自転車家12ヶ月] 3月
3月 彼岸にあたる3月は冬から春に季節が移り変わる。自転車家の「彼岸」とは、ごくごく素朴なことでしかない。自転車に乗るか、乗らないか、だ。 実は、自転車家になるには特別難しい段取りなどはない。春の陽気に誘われて自転車に乗
Read more[Cyclist’s Cycles 自転車家12ヶ月] 1月
1996年、私は引っ越しの荷物を乗せた父親の自動車の助手席に座って、京都への道のりを進んでいた。しかし、この時に車窓から見た風景をほとんど覚えていないのだ。 この時に通ったルートは「有馬道」と呼ばれている。風景を覚えてい
Read more岐阜県自転車活用推進計画の検討委員会と意見評価
2019年11月27日に開催された第4回岐阜県自転車活用推進計画検討委員会に陪席し、議論を聞く機会を得た。これは、同年11月13日まで実施された「岐阜県自転車活用推進計画(案)」に対する県民意見募集(パブリック・コメント
Read moreデータ・ビジュアライゼーションによる道路の危険性評価
今月は連載 [輪行しませんか?] を一回休みにして、筆者が大学時代に取り組んだ、自転車関連の研究について紹介しようと思う。論文のタイトルは「自転車の走行記録データに基づくビジュアライゼーションによる道路の危険性・快適性評
Read more