渋谷区立松濤美術館で開催されていた画家、フランシス・ベーコン(1909-92)の展覧会が閉幕した。今回の展示の目玉となっていた「Xアルバム」と呼ばれるドローイングの中に、「自転車選手の写真上のドローイング」2点が含まれて
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クリティカル・サイクリング
渋谷区立松濤美術館で開催されていた画家、フランシス・ベーコン(1909-92)の展覧会が閉幕した。今回の展示の目玉となっていた「Xアルバム」と呼ばれるドローイングの中に、「自転車選手の写真上のドローイング」2点が含まれて
Read more梅雨の晴れ間、久しぶりにロードバイクに乗ってみた。と言っても、野暮用で近所を走る程度でしかなかったが。それでも、行き先ではなく乗ること自体を目的に、走り出しからスピードに乗るまでの風を切る音やブレーキをかける感覚を味わう
Read more自転車に乗るようになり、思いがけず克服したことがある。ライドをしながら撮影されることに対する恐怖心だ。画像や映像が拡散され、容易に特定される現在、無防備な状態を晒すなんてもってのほかと思うむきもあるだろう。女性であればな
Read more2021年の3月から新潟県立近代美術館で開催される「Viva Video! 久保田成子展」の情報が公開された。久保田成子(1937-2015)は、ニューヨークを拠点に活躍したヴィデオ・アーティスト。1970年代に映像と立
Read more「寛容は精神の大いなる賜物。それは、自転車でバランスをとるのと同じように、脳の努力を必要とします。」とは、ヘレン・ケラーの言葉だ。 ヘレン・ケラーは一歳八ヶ月のときに患った病気のために盲聾となり、六歳から始まった家庭教師
Read more1日の気温差が激しい4月のライドでは、天気予報やルートをもとに服装の調節を意識する。今回目指したのは養老山(三方山)だ。ハイキングの気温の変化にも注意を払い、晴れた日の早朝、片道2時間半ほどかけて一人出かけた。 Goog
Read moreこの週末、新型コロナウイルスのオーバーシュート(爆発的患者急増)を避けるため、首都圏5都県をはじめ福島、茨城、富山、島根など計13県が外出自粛要請や東京方面への移動の自粛を呼びかけている。私も出張をとりやめ、天候を見計ら
Read more昨年12月14日、ベルギーの芸術家パナマレンコ(Panamarenko)が79歳の生涯を閉じた。今回は、移動と自由を旨としたパナマレンコの作品の中から、自転車をモチーフとした作品を論じてみようと思う。 1940年にアント
Read more私にとってクリティカル・サイクリングは、サイクリングを共通言語に、ユーザーの視点から新たな表現者像を考えるための起点となっている。サイクリングを通じて感じ、考え、つくり、批評し、提案し、楽しみを享受する点では皆等しくユー
Read more女性と自転車という切り口で連載を始めて、6回目。そのきっかけとして挙げたのは、ロードバイクで出かける時に感じる個人と集団の絶妙なバランスだ。郊外を走る非日常の体験は、ジェンダーよりも自身が個であることを意識させ、ほどよい
Read more奈良県宇陀市室生村周辺での輪行サイクリングについて紹介する。今回の目的地は、ダニ・カラヴァンの野外彫刻作品のある、室生山上公園芸術の森である。今回は、最寄り駅の室生口大野駅まで電車で輪行した。参考までに大垣からの乗り換え
Read moreタイトルから旅行記を想像すると、軽く期待を裏切られるのが本書の醍醐味ではないだろうか。日常を分裂的に旅する、80年代文化論。クリスチャン・ラクロワの香水やYMO、ブルーハーツの音楽に紛れた通奏低音は「可能世界意味論」だ。
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