3月14日・15日の2日間にわたり、クリティカルサイクリング展が開催された。筆者は初日の14日のみの参加となったが、それでも会場の熱気と盛り上がりを十分に感じることができた。ソフトピアジャパンの周辺には野外展示の作品がいくつかあり、会場内のギャラリーにも自転車を用いたアート作品が並んでいた。自転車にまつわる作品だけで構成された空間は、これまで体験したことのない独特の違和感があり、それがむしろ心地よく改めて新鮮に感じられた。そんな感覚を抱きながら、展示を鑑賞した。また、かねてより体験したいと思っていた「虹チャリ」にも実際に乗ることができ、念願が叶った。筆者自身もシアターに作品を出展していたが、鑑賞者の感想を直接聞く機会は得られなかった。そこで、ここに自分なりの振り返りを記述しておく。
映像を見るとわかるように、タイミングを合わせるための編集をしている。裏を返せば、編集なしには音楽的に成立しないということでもある。 開発当初は、プログラムをうまく組み上げてアルゴリズムが完成すれば、街が自然と音楽を奏でてくれるものだと思っていた。しかし、都市は人工物でありながらも自然な要素を多分に含んでおり、自分が思い描いていたほど都合よくはいかなかった。現状では、編集を加えない限り、街をそのまま音楽として奏でることはできていない。 その原因は、プログラマーとしての自分の技量不足なのかもしれない。あるいは、脳が都合よく補完し過ぎているだけなのかもしれない。それはThe Chemical Brothersの「Star Guitar」の呪いなのかもしれない。それはまだ判断できないため、今後も改善を重ね、プログラムを修正しながらアルゴリズムの精度を高めていきたいと考えている。 ただ、編集を施せば音楽化した素材を多少カットするだけで街とかなり音楽的にリンクすることは現状でも実現できており、街を十分に奏でられるという手応えは感じている。この点については、引き続き試行錯誤を重ねていきたい。
そして次の発表として、4月11日のサイバーターン8/Cyberturn8(代官山のライブハウスのSALOON)にてライブパフォーマンスを行う予定だ。「どこまでも遠くに」の映像作品よりエレクトロニックな作品になるかもしれないが、パフォーマンスとして新たな作品を発表する場にしたいと思っている。
