IAMASの交換留学制度を利用してオーストリアのリンツ(Linz)に滞在している。
ようやく生活が落ち着いたので、nextbikeというどうやらヨーロッパで広く使われているレンタルサイクルのアプリをインストールして、クレジットカードと電話番号を入力。
使い方は日本とほとんど同じだ。サイクルステーションで利用したい自転車の番号を確認し、アプリ内で予約をする。自転車の後輪付近に付いていた専用のQRコードをアプリ内のカメラで読み込むとレンタルスタートとなる。
サイクルステーションの数はそれほど多くはない。
リンツはとても小さな街でセントラルステーションからメディアアート学徒にとって憧れの地でもあるアルスエレクトニカセンターまでの一本道に街の主要な機能が結集している。飲食店とか教会とか、クリスマスマーケットとか、大学とか。
下記は実際にメインストリートを走るノーカットの映像だ。
歩きながら横切る自転車乗りを眺めていた時は誰も彼もスイスイ走っているように見えたが、石段の揺れに慣れず、快適なサイクリングとはいえない。一度トラムの線路に車輪を挟んでしまい、転倒しそうになった。
1時間ほどサイクリングをして、レンタルサイクルの料金は2ユーロだった。スーパーのクロワッサンが1ユーロくらいなので、気軽にレンタルできる価格設定だろう。
リンツの街の中で多く見かけるのは自転車によるフードデリバリーだ。のんびりメインストリートを散歩していると、時々すれ違う。
荷台に看板を設置している自転車も何度か見かけた。イベントの告知や政治的な主張が自転車によって行われる。次の日に再び訪れるとその自転車が無くなっていることが多く、移動をしながらあちこちで告知しているのだろう。
街の中心を離れるとドナウ川沿いに自転車で走りやすそうな道が整備されている。
来月の今頃にはもう日本へ帰国していると思うと、まだ2週間強しか滞在していないリンツに既にノスタルジーを感じる。