2024年12月26日から29日まで、東京都荒川区にある元映画館で、グループ展「光の方へ」が開催される。この展覧会に筆者の門田、ニセテクスチャ(オオタソラと小林玲衣奈によるゲイジュツ・チーム )が出展する。門田は助手展から引き続き、Light on Earth シリーズを展示している。
企画概要
生活を送りながら光の方へ走っている。時々制作もしている。そうすると生活も制作もごちゃ混ぜになって光そのものになった。
ニセテクスチャは生活の行為を取り出し、パフォーマンスへ変換し都市や街に再配置します。それを撮影という行為で一方的な視線として映すことで、繰り返し続く閉じた環境を外側から描き出すことを試みます。門田健嗣は、建築的構築性を持つ物体と映像が交錯し、相互に影響し合いながら構築される共生環境に関心を持ち、映像に「光らしさ」を求めることで、これらを生成する手法を模索します。
会期:2024年12月26日(木)~29日(日)
開館時間:10:30~21:30(最終日のみ19:00まで) 入場無料
会場:元映画館
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3丁目31-18 旭ビル 2階
JR常磐線 三河島駅より 徒歩 5分 / JR山手線 日暮里駅より 徒歩15分
お問合せ: nise.texture@gmail.com
Light on Earth
Light on Earthシリーズは従来の自転車建築の360°カメラからスマートフォンに持ち替えて制作した作品だ。今回は職場から家に帰る道のりを長回しして撮影した。走り続けていると、全てが光に見えてきて、光の方へ身体が吸い寄せられるようになる。
車が走り抜ける大通りは、自然と走りたくなる道となり、イルミネーションで装飾された商店街は必ず通過すべきポイントとなる。
世界は光を中心とする姿に変容していく。
走光性は虫に限らず、人間にも発生することを実感する制作過程だった。
撮影した映像は、周囲の環境を空間形状がフィルターとして光を点・線・面へと変換し、視覚的な音楽を奏でているかのようである。私の帰り道が空間の音楽へと翻訳される。まるで楽器だ。そんな作品に仕上がった。