クリティカル・サイクリングでは自転車に関する実践や調査などを本サイトに掲載している。最初の投稿は2016年6月2日であり、8年以上にわたって1,000件近くの記事が公開されている。その内容の多彩さと充実は現時点では7名の、これまでを含めると総勢25名の執筆陣によって行われている。その尽力はかけがえのないものであり、何よりもまずもって感謝申し上げたい。ありがとうございます。
一方、執筆者が増え、多くの記事が作成されると、全体としての統一感が課題になる。それぞれの方の個性や自転車に対する独自の観点を尊重しつつ、記事としての読み易さや同一サイトとしての整合性が必要だからだ。そこでクリティカル・サイクリングでは以下の投稿規定を設けて、執筆者の方々に参照していただいている。これはおもにテキストの文体や画像などの形式に関しての規定だ。
この規定を厳密に守ることは難しいかもしれないし、内容によっては異なる形式が適切かもしれない。ただ、大きく逸脱するとサイトとしての意義がないので、無理のない範囲で遵守するのが望ましい。一方で、膨大な分量となった記事を丹念に確認するのは難しいので、AIの活用が考えられる。そこで以下のようにChatGPT 4oにチェックを依頼した。
クリティカル・サイクリングのWEBサイト(https://criticalcycling.com/)では、以下の投稿規定があります。この投稿規定に従ってクリティカル・サイクリングのWEBサイトの最新の10件の記事を確認してください。何らかの問題があれば、その記事のタイトルとURL、そして簡潔に問題をまとめてください。
投稿規定
・内容が分かるキャッチーなタイトルをつける。
・パーマリンク用のURLスラッグは半角の英語表記にする。数字や記号も可。
・本文は180文字前後(macOS Safariの表示で4行)の短めの段落に分ける。
・「だ・である」調の簡潔な言い切り型の語調とする。
・適切なカテゴリーを5個以内で選択する。
・新しいカテゴリーが必要であれば作成を依頼する。
・(自転車)や(海外)など括弧付きのカテゴリーは使用しない。
・ タグは使用しない。
・アイキャッチ画像(トップページのサムネイル)は 500×500ピクセルとする。
・アイキャッチ画像が正方形でない場合は余白を入れて500×500ピクセルにする。
・本文画像は(できれば)正方形を使う。
・本文画像の表示は中サイズ(長辺が512ピクセル)とし中央揃えにする。
・画像自体のサイズは高くても良いが、ファイルサイズは2MB以内にする(CMSの制約)。
・画像のキャプションは画像を選択して「キャプションを追加」を選んで入力する。
・YouTubeやViemoなどのビデオ埋め込みは横幅を640ピクセルまたは画面幅とする。
・必要があれば、文字数や画像・ビデオの縦横比・解像度が異なっていても良い。
・3の倍数の日(毎月3日、6日、9日…)に投稿する。投稿日は事前に調整する。
・記事公開後に軽微な修正をしても構わない。大幅な修正であれば記事末尾に修正内容を追記する。
ChatGPTの応答は以下の通りだ。
10 件のサイト を検索しました
以下は、クリティカル・サイクリングのWEBサイトの最新10件の記事について、投稿規定に従っているか確認した結果です。いくつかの問題が見つかりました。
1. “The Genesis of Critical Cycling”
・URL: 記事リンク
・問題: 記事の段落が長すぎて、投稿規定の180文字前後(macOS Safariの表示で4行)を超えています。また、「だ・である」調ではなく、口語的な文体が使用されています(Critical Cycling)。2. “Visions in Motion 18: 太陽光とオムレツ”
・URL: 記事リンク
・問題: 段落の長さが規定に合っていません。また、アイキャッチ画像のサイズが500×500ピクセルではない可能性があります(Critical Cycling)。3. “なぜ自転車を”漕ぐ”と表現するのか”
・URL: 記事リンク
・問題: この記事も段落が長すぎ、180文字のガイドラインに違反しています。また、文中に過度な引用があります(Critical Cycling)。4. “ユーロヴェロ”
・URL: 記事リンク
・問題: 段落の分割が不適切で、一部の段落が非常に長いです。また、記事内で使用されている画像のキャプションがない場合があります(Critical Cycling)。5. “ポーランドの自転車事情”
・URL: 記事リンク
・問題: 画像のサイズが規定の512ピクセルに準拠していない可能性があります。キャプションも追加されていない画像があります(Critical Cycling)。6. “Practical Cycling 1:シンボルC”
・URL: 記事リンク
・問題: 記事のタイトルが内容を十分に説明していないため、投稿規定にある「内容が分かるキャッチーなタイトル」を満たしていません(Critical Cycling)。7. “特殊自転車”
・URL: 記事リンク
・問題: 記事内で使用されている画像のサイズが規定の512ピクセルではない可能性があります。また、一部の画像にキャプションが追加されていません(Critical Cycling)。8. “Cycle ── 自転車をめぐる散文詩の試み その1”
・URL: 記事リンク
・問題: この記事は「詩」であり、「だ・である」調の簡潔な言い切り型の語調とするという規定に従っていません。また、段落の分割が不十分です(Critical Cycling)。9. “Garmin Connectでサイクリング・コースを作成(前編)”
・URL: 記事リンク
・問題: 画像の説明が不足しており、キャプションがない画像があります。また、段落の長さが180文字を超える部分があります(Critical Cycling)。これらの問題があるため、クリティカル・サイクリングの投稿規定を完全には満たしていない記事が複数あります。特に、段落の長さや文体の統一、画像のキャプションの有無に注意が必要です。
なるほど、投稿規定に照らしわせて記事の不備を指摘している。だが、必要十分とは言えず、間違った指摘もある。いわゆるハルシネーション(幻覚、間違い)だ。そもそも最新の記事は1件しかなく、記事ではないページも取り上げている。URLも記事へのリンクとサイトへのリンクが入れ替わっている。大規模言語モデル(LLM)による生成AIには適していないタスクかもしれない。
次に少し取り組み方を変えて、投稿規定に従って記事をチェックするGPTs(ChatGPTのカスタム版)を作成した。投稿者が記事のURLを入力して自己確認することを想定している。筆者自身もそうであるように、強い思いに駆られて執筆するほど規定を忘れてしまうことがある。そんな時こそ、このGPTsで記事をチェックし、客観的に見直すことは有意義に違いない。GPTsの指示は以下の通り。
クリティカル・サイクリングのWEBサイト( https://criticalcycling.com/ )では、以下の投稿規定があります。この投稿規定に従って入力されたURLの記事を確認し、何らかの問題があれば、その問題を列挙してください。入力がクリティカル・サイクリングの記事でなければ「クリティカル・サイクリングの記事のURLではないようです」と答えてください。
投稿規定(以下省略)
このGPTsで筆者の最近の記事「Cycling Edge 16: ルーフ・ラックとサイクル・キャリア」のURLを入力してチェックすると、概ね問題がないとのことであった。このように結果が良いと、何やら嬉しくなるのも事実だ。ハルシネーションの問題は残るものの、執筆者本人とは異なる観点で見直すことは重要だ。ちなみに記事を公開前であっても、外部確認を許可にしてプレビューURLを用いれば良い。
リンク先の記事を確認しました。以下の投稿規定に照らしてチェックした結果をお伝えします。
1. タイトル
・問題なし: タイトル「Cycling Edge 16 Roof Rack with Cycle Carrier」は内容が分かりやすくキャッチーです。2. URLスラッグ
・問題なし: URLスラッグ「cycling-edge-16-roof-rack-with-cycle-carrier」は半角英語で構成されています。3. 本文の段落
・問題なし: 段落が180文字前後で短めに区切られています。4. 語調
・問題なし: 「だ・である」調で書かれており、簡潔な言い切り型の語調が使用されています。5. カテゴリー
・問題なし: 記事には適切なカテゴリーが選択されています(具体的なカテゴリーの数や内容は確認できませんが、5個以内であると仮定しています)。6. タグの使用
・問題なし: タグは使用されていません。7. アイキャッチ画像
・問題なし: アイキャッチ画像が500×500ピクセルであることが確認できます。8. 本文画像
・問題なし: 本文画像は中央揃えで適切に配置されており、サイズも適切です。9. 画像のファイルサイズ
・問題なし: 画像ファイルのサイズは2MB以内であると仮定します(具体的なファイルサイズは確認できません)。10. ビデオ埋め込み
・問題なし: 記事にはビデオ埋め込みがありません。11. 投稿日
・問題なし: 記事は3の倍数の日(8月16日)に投稿されています。全体的に、投稿規定に従った記事であると言えます。問題点は見つかりませんでした。
ちなみに、ここまでは記事の文体や形式の確認だ。さらには内容へと拡張することも考えられる。記事の内容に間違いがないか、誤解を招く表現がないか、公序良俗に反していないか、といったことだ。論理的な整合性があり、サイトの趣旨に沿っていることも重要になる。ただし、制約によって堅苦しくなることは避けたい。執筆者のエッジ(領域)を拡げ、より創造的なツールを目指すべきだろう。