夏の日差しをポジティブに捉えてみる。以前購入したソーラークッカー「GoSun」のパッケージを引っ張り出し、試してみることにした。手始めに、シンプルにお湯を沸かすことにする。ガラス管の容量は420mlあり、水をギリギリまで注ぐ。
日の当たるベランダに、付属のスタンドを使って斜めに傾けて設置する。季節による太陽の照射角度に合わせてスライドできるようだ。正午過ぎのコンクリートの温度は50度近い。水の温度は34.8度。1時間ほどして様子を見ると、64度まで上がっていた。
角度がずれていたことに気づき、調整し直す。開始から3時間ほどして、74度まで上がる。沸点までは待てず、ひとまずコーヒーを淹れることにした。ドリップには程よい温度で、マイルドなコーヒーを堪能できた。
クッカーには円筒形以外にもパラボラ型があり、アルミホイルやレジャーシートを使ったDIY版も存在する。仕組みは、可視光線から赤外線を集光させ、放射、熱伝導、対流を利用している。ガラス管は魔法瓶の構造に似ており、外側は黒く、内側は熱伝導性の高い銅でできている。
興味深いことに、地面に影がある限り(つまり日が照っている状態)調理が可能だという。