信州にシングルスピードMTBを置く

信州にシングルスピードMTBを置いた。親戚の家への滞在中に、そこを拠点として気軽にあちこちを探索するための一台。まだ持ち込んだばかりで近場をほんの少し乗り回しただけだが、地形や目的とのマッチングは悪くなさそうだ。ミニマルかつ比較的チープな構成の「置き自転車」を組むのもなかなか面白い。

雲の棚引く山並みと青々とした田んぼを背景にした、白いシングルスピード自転車の写真。
早朝のご近所散策風景。

この置き自転車はオークションにて1万円台で入手した鉄フレーム(ミヤタのリッジランナー)をベースに、パーツ購入などのための(新品)市場への支払いを最小限にしつつ、あれこれ工夫して組み上げた。

シンプルかつ容易な方法でシングルスピード構成が可能な「ロードエンド」だったことが主な理由となって落札したフレームは、昔の入門車のもののようでズッシリと重かった。シングルなんだから軽くしたい!というわけで同時期にやはりオークションに出ていたカーボンのシクロクロスフォーク(パールホワイト色、ディスク専用)を落札、装着。ヘッドパーツは国内ブランドの新品。

フレームセットが用意できたところで、車体を友人たちと一緒にリペイントした。ロゴステッカーも自分の手書き文字をデータ化。一連の作業はとても楽しかった。こういう気軽な素材がある人には強くおすすめしたい、また一つの自転車遊びだ。

26インチの前後ホイールはそれぞれ友人たちから譲ってもらったもの。フロントのキャリパーとディスクローターは手元にあったCX77と140mmの安いやつ。リアはフレーム(ディスク非対応)のケーブル受け工作を余らせないよう(美しくないので)カンチブレーキに。前後の制動力とフィーリングに大きな開きのない、よい具合のミックスになった。レバーは引き量の微調整が可能なAvidのSingle Digit 2.0。

タイヤは最初、SchwalbeのフルスリックKojakの2.0があったので入れてみたがつまらなかったので少しノブのあるものを検討、しかし元々700C用のフォークのクリアランスが厳しく、SchwalbeのBilly Bonkersを買ってみたらいけた。ブラウンのサイドウォールの雰囲気も気に入っている。

クランクは右側がダイゴマンからもらったFSAのよくわからない、けれどそこそこ軽い四角軸のトリプル。BCDが130mm/74mmだったはず。インナーに30Tを組んで、アウター部にはダイゴマンがCAD製図を手掛けて切削サービスにオーダーしてくれたガードを装着している。左クランクはスギノXDだった気がする。

135mmエンドにカセットホイールなので、クランク側ではフレームとのクリアランスとスタンスの違和感のなさを探り、リア側のスペーサー調整でチェーンラインを出す。ギア比は30T/16Tで1.875とした。しばらく乗ってみて軽過ぎる!となった場合には、リング側だとクリアランスがもうないため、30T/15Tの2.0がほぼ確定となる。未舗装路の散策も考えるとこれはちょっと重いように思う。

ポジション関係はいつもある程度のところに落ち着くまでに時間がかかる。シートポスト径が29.6とレアで悩ましい。たまたまオークションだかで見つけた現在のオフセットなしポストはかなりよさそうだ。ハンドルバーは前から色々な車体で愛用しているHunterのSmooth Move Bar Low。ステムは110ミリと長め。

荷物などはどうしているか。フレームが小さめなので、前三角に肩を入れての担ぎは諦め、全て積載スペースとすべく友達にバッグを縫ってもらった。中に仕切りを設けた上下二段仕様。下に予備チューブ、タイヤレバー、ポンプ、携帯工具などを格納し、上にはボトルや補給食などを収めるイメージ。フォークには全く積載能力がないといってよく、フロント側の荷物はハンドルバーから伸びた柳サイクルの試作品ラックにくくる格好になる。このラックはライトマウントも兼ねる、というかその役割が普段はメインかもしれない。

ひとまずはこんなところだ。また乗るうちに色々と発見があるだろう。

自転車のハンドルバー周りを前景に、曇り空の下の片側一車線道路を撮影した写真。他に人や乗り物の姿はない。
朝の道。

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